
卓球の「WTTチャンピオンズマカオ2025」は12日、女子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング10位の大藤沙月(ミキハウス)は同6位の張本美和(木下グループ)と対戦。ゲームカウント3-1で勝利して準々決勝進出を決めた。
日本の若手実力者による注目の同士討ちを制した21歳が、試合後に今大会の戦いぶりを振り返っている。
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■第1G主導権握られるも形勢逆転
日本女子で世界ランキングトップに立つ張本美との戦いとなったなか、立ち上がりは安定したラリーやバックでのストレートなどで張本美に主導権を握られて、6-11と大藤が第1ゲームを失った。しかし、第2ゲーム以降はサービスからのポイントや、大藤らしい思い切りバックを振るシーンもも見られるなど形勢を逆転。その後の3ゲームを奪い返して、逆転で注目の戦いを制した。
大藤は試合後に1回戦からの勝ち上がりについて、「今大会は試合のなかですごく強くなっているというか、新しい自分のプレースタイルに出会えているような感じ。そのプレーができたらいい試合ができると思っていたんですけど、自分が思っていた以上のプレーができたのですごく嬉しかったです」と手ごたえを明かす。
張本美相手に1ゲームを取られたことに対し、「最初からいいプレーをしたかったんですけど相手が格上でランキングが高い選手なので、『自分が攻めに行かなきゃ』と焦った気持ちで試合に入ってしまった」と反省点を挙げつつ、「そこを立て直して1-1にできたので、自分の気持ちが楽になりました」とその後の逆転劇につながったと振り返った。
準々決勝では伊藤美誠(スターツ)を下した世界ランキング4位の蒯曼(中国)となったなか、「前回負けている相手なので、自分は向かっていくだけだと思う」と意気込む。さらに、WTTチャンピオンズで安定して上位に名を連ねていることに対して、「WTTチャンピオンズでは(安定して)ベスト8以上に進出できているので、ずっとベスト8に来れていることは嬉しい」と充実感を漂わせた。
大藤は昨年10月の「WTTチャンピオンズモンペリエ」で初出場初優勝を飾り、世界トップ選手への足掛かりを掴んだ。日本勢では男女通じて唯一のベスト8生き残りとなったなか、中国のサウスポー蒯曼相手にその勢いを持続できるのか。
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What a match! 🔥
Satsuki Odo proves her mettle with a 3-1 win against Miwa Harimoto! Onward to Quarterfinal! 😎💪#WTTMacao #TableTennis pic.twitter.com/qRmViNj3df
— World Table Tennis (@WTTGlobal) September 12, 2025