
ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手は9日(日本時間10日)、本拠地でのロッキーズ戦に「6番右翼」で先発出場し、2本塁打を含む4打数3安打2打点と大暴れ。調子を落としていた大砲の活躍により、チームは7-2で勝利。パドレスとデッドヒートを繰り広げる中、頼もしい男が復活した。
◆ドジャース地元メディアが採点、今季契約選手の“最高評価”はキムにカーショーら もっとも期待外れの「D評価」は……
■「取り組んできたことが実を結んだ」
8月の月間打率が.211に終わり、9月も同じく試合前時点で.136と不振を極めていたT・ヘルナンデスがついに目覚めた。
3-0で迎えた4回二死無走者の場面、相手先発ヘルマン・マルケス投手の内角高めシンカーを捉えると、打球は中堅フェンスを越えた。8月20日(同21日)の敵地ロッキーズ戦で放った21号を最後に本塁打は出ておらず、ついに15試合ぶりのアーチとなった。
直近3試合は12打数無安打だったが、これで勢いに乗ると6回の第3打席でも右安打をマーク。さらに8回の第4打席でも左翼席へ23号ソロを放った。
1試合2発で不振を振り払ったT・ヘルナンデスは試合後、「アメージングだ。簡単に打てるボールではなかったから、そのボールを打てたのはいい兆候だと思う。必死で取り組んできたことが実を結び、うれしい。粘り強く、焦らずタイミングを合わせ、しっかりボールを見ることを意識した」と振り返った。
■指揮官「体の動きもスムーズ」
さらに「(我々の投手は)優れた投球内容を見せてくれている。打線もしっかり点を取って、楽にしてあげなければならない」と話し、先発投手陣の奮闘に感謝、援護を誓った。
また、デーブ・ロバーツ監督はT・ヘルナンデスについて「打席での対応、見極め、スイング、そのすべてが良かった」と称賛。続けて「彼はずっと苦しみながら、自分のメカニクスやアプローチ、そうしたものを模索してきた。でも、今夜は久しぶりにリラックスして打席に立っているように見えた。そのためか、体の動きもスムーズになっていたと思う」と説明した。
これでチームは3連勝。前日にマックス・マンシー内野手、この日はウィル・スミス捕手、アレックス・ベシア投手が復帰。さらに10日(同11日)にトミー・エドマン内野手も復帰予定となっており、主力が揃い勢いが本格化しそうだ。
「みんなが帰ってくるのは本当にいいこと」と笑ったT・ヘルナンデス。地区優勝&ポストシーズンへ向けて自信をみなぎらせた。
◆ロバーツ監督が促すT・ヘルナンデスへの奮起「個人的に期待をかけている」 不振指摘も主砲復活へ信頼強調「足並みは揃っている」
◆今オフ最大の目玉、カブスのタッカーは「外野補強が必要なドジャースへ移籍」 ライバル球団も熱視線「最高額の契約を手にするだろう」
◆ドジャース打線でもっとも勝負強いのは……? 米データサイト“状況別成績”で比較、大谷翔平はチーム2位の「OPS1.087」