
総合格闘家の朝倉海は16日(日本時間17日)、米国シカゴで開催された「UFC319」でフライ級11位のティム・エリオット(米国)と対戦。序盤は打撃で優勢だったものの、グラウンドでは為す術なく2回4分39秒でギロチンチョークにより一本負けを喫した。
2024年12月に行われた現王者アレッシャンドリ・パントージャ戦に続き、2試合連続で一本を取られた朝倉。このUFC2戦目について、朝倉兄弟の“恩師”が敗因を分析し、今後に向けた課題に言及した。
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■愛弟子朝倉に愛ある助言「色々と練り直す必要がある」
元プロレスラーで格闘技団体「THE OUTSIDER」のプロモーターを務める前田日明氏は朝倉兄弟を発掘した“恩師”として知られる。
前田氏は愛弟子・朝倉のUFC2連敗について、自身のYouTubeチャンネルで「非常に残念ですね」と言及。「負けた敗因は、“グラウンドのスパーリング”」だとし、「最後のフィニッシュで次に何が起こるのか、それに対処した動きが全然できていない」と指摘した。
エリオット戦については、試合序盤は「すごく良かった」としつつも、一度タックルがきまってからは迫力が落ち「縮こまってしまった」と、グラウンドの不得手が長所であるスタンディングにも影響を及ぼしたことを問題視。
そして「UFCみたいな世界中からいろんな人材が集末大会の場合は、毎日いろんな人と実践スパーリングをこなしていくことが大事」だとし、「特にグラウンドでは次の場面で何が起こるのか、何を気を付けないといけないかを察知して、それを防御する、なおかつ逆転する、そのためにはどう動いたらいいのか……というのを感覚で身に付けないといけない」と指摘。「技術なので、レベルの高い数多くの人間とやっていくことが大事」と力説した。
手痛い2連敗を喫した朝倉に対しては「まだ(UFCとの)契約が終わったわけではない。(米国などでの)練習環境を含めて色々と練り直す必要があるのでは」と愛のある助言をした。
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