
米スポーツメディア『The Athletic』は15日(日本時間16日)、今オフにフリーエージェント(FA)となる選手を特集。有力選手をランキング化し、上位25人を紹介した。ポスティングシステムによるメジャー挑戦が濃厚となっているヤクルトの村上宗隆内野手は16位となった。1位にはカブスのカイル・タッカー外野手が選出された。
◆ヤクルト村上宗隆、移籍先候補の筆頭はマリナーズか 「ドジャース、メッツ、レッドソックスが続く」と米記者指摘
■ソト、ゲレーロJr.級の大型契約へ
レギュラーシーズンは9月いっぱいで終了する。つまり、残りは6週間ほどとなり、先日トレード期限を過ぎたばかりだが、関係者の目は早くもオフの移籍市場に向いている。
ゴールが近づく中、『The Athletic』は「注目のFA候補トップ25」と題して記事を公開。今オフのFA市場に登場する有力選手をランキング化し、紹介した。
1位に選出したカブスのタッカーについて、同メディアは「今回最高額のFAになると予想されている。ブルージェイズのブラジミール・ゲレーロJr.内野手(14年総額5億ドル)とメッツのフアン・ソト外野手(15年総額7億6500万ドル)が結んだ最近の大型契約を参考に、多くのアナリストはタッカーの次期年俸を総額5億ドルから6億5000万ドルの間になると予想している」と伝えた。
その上で「カブスは彼を残留させたいと考えているが、FA市場での移籍が決まるだろう。そしてFA市場における最大の獲物となるだろう」と断言した。
■「30本塁打は打てる」と太鼓判
今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍が有力視される村上は16位となった。同メディアは7月にもFA選手ランキングを発表していたが、この時は投手部門と野手部門で分けており、野手部門で7位だった。ただ、今回は投手と野手を合わせてのランキングとなっており、有力投手が上位に入ってきたため、村上の順位も総体的に下がった形だ。
同メディアは日本の長距離砲について「昨年12月に右肘のクリーニング手術を受け、さらに今年は上半身のコンディション不良に悩まされ、プレーに影響を及ぼしている。それでもシーズン終了後にはポスティングされる見込みだが、負傷歴は各球団の評価に影響を与える可能性がある」と懸念材料を指摘した。
続けて攻撃面と守備面に言及。「メジャーでは打率.240〜.260程度が見込まれる。ただ、その一方で30本塁打を放つだけのパワーを持っている。守備面では三塁手としては平均以下だが、一塁手としてはまずまずと評価されている。また、今季はキャリアで初めて左翼のポジションも守った」と記した。
同ランキングはシンプルにFAとなる選手のほか、オプトアウト(契約破棄の権利を行使)すると予想される選手も含んでいるため、今後に向けては順位変動もありそうだ。
◆ヤクルト村上宗隆、移籍先候補の筆頭はマリナーズか 「ドジャース、メッツ、レッドソックスが続く」と米記者指摘
◆メッツ幹部、ヤクルト村上宗隆を視察 アロンソ退団に備え、日本の長距離砲に注目 ドジャースはマンシーの後継者として想定か