
卓球の「WTTコンテンダーラゴス」は24日、女子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング11位の早田ひな(日本生命)は同57位のスリージャ・アクラ(インド)と対戦。ゲームカウント0-3で敗れ、初戦敗退を喫した。
今大会の第1シードとして挑んだ早田をストレートで下したインドの26歳には、大会公式も賛辞を寄せている。
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■第2G終盤の反撃も実らず
今大会の優勝候補として臨んだ早田だが、異質型のインド女王相手に立ち上がりの流れを掴めずに7-11で第1ゲームを落とす。第2ゲームも相手の球質に苦しむなか、4-7でタイムアウトを取るなど立て直しを図ったが、点差を詰めた第2ゲームもアクラにものにされる。そのまま第3ゲームも主導権を握れずに、1回戦敗退となった。
大会公式は速報記事の中で「WTTコンテンダーラゴス2025の初戦で、女子シングルスのトップシードであるヒナ・ハヤタのタイトル獲得の野望は潰えてしまった」と驚きをもって報道。「世界ランキングで46位も差をつけていたハヤタは、木曜日の決勝戦の最有力候補とされていたが、苦戦を強いられることになった」と番狂わせとも言える結果に触れている。
また、アクラに対してWTTの記事内では「鋭い洞察力や驚異的な守備力で知られるハヤタでも、アクラを破るのは容易ではなかった。この試合ではアクラの粘り強いプレーが光り、世界ランキング11位のハヤタに3-0で圧勝した」と述べており、試合の様子を伝えたXでも「スリージャの素晴らしいパフォーマンス」と称賛されている。
なお、日本勢では世界ランキング19位の橋本帆乃香(デンソーポラリス)が第2シードとして初陣を突破しており、上位争いの行方も注目される。そんななか、早田をいきなり下したアクラがそのまま快進撃を続けるのか。
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