
国内最大規模の競走馬セリ「セレクトセール2025」(北海道苫小牧市・ノーザンホースパーク)が14日、15日の2日間で開催。14日に1歳部門、15日に当歳部門が行われた。
当セールは昨年、総額289億1800万円の史上最高売上を記録。今年は総額327億円と史上最高売上を再び塗り替え、大盛況で幕を閉じた。
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■最高落札価格と、その落札者は……
今年の最高落札額は「ミッドナイトビズーの2025」(父イクイノックス)の5億8000万円でネブラスカレーシングが落札。歴代落札価格3位だったアドマイヤビルゴに並んだ。
ネブラスカレーシングは1歳部門で「モシーンの2024」(父キタサンブラック)を4億2000万円で落札し、その日の最高落札額となっていた。
同馬主は今年初参入。現エムズレーシングの別名義で、ラウンドワンを経営する杉野公彦氏がオーナーという情報がある。ラウンドワンは米国で大ヒットし、米国市場における営業利益は100億円規模(2024年まで)に上るとされている。
■注目の馬主・藤田晋氏
ウマ娘で世界規模で競馬界を盛り上げる株式会社サイバーエージェント社長・藤田晋オーナーは今年、1歳部門でフォーエバーヤングの弟「フォエヴァーダーリングの2024」(父レイデオロ)を3億円で落札。初日は合計7頭、億越え5頭で総額11億8000万円の“爆買い”。
2日目、当歳部門では当日1頭目の「オンディナドバイの2025」(父キタサンブラック)を2億でハンマープライス。合計6頭が全て億越え、総額10億2000万円まで上った。2日間の総額は22億円。昨年の18億4000万円を超え、2021年から参戦した同セールの落札総額は109億9700万円と100億の大台を突破した。
なお、キタサンブラック産駒は2日間で24頭が登場し、18頭がミリオンホースに。当歳部門で登場したイクイノックス産駒は24頭いて、うち11頭が億超えと、ブラックタイドの血が盛り上げを見せた。今年産駒がJRAデビューしたコントレイル産駒は、藤田氏が落札した「パリスビキニの2024」が2億8000万円で最高落札額となった。
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