
元キックボクサーでプロボクシングWBA、WBCバンタム級1位の那須川天心(帝拳)が帝拳プロモーションの公式SNSがアップした動画に出演。前戦を振り返りつつ、自身が目指すファイトスタイルや今後の展望について言及した。
◆平本蓮、那須川天心の“ファイトスタイル”に警鐘「あんな感じでやらなくても……」 武居由樹戦にも注意喚起「持ってかれちゃうんじゃ」
■「大きなムーブメントを起こしたい」
那須川は6月8日に東京・有明コロシアムで世界前哨戦として、WBA6位だったビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)と対戦。10回判定で3-0の完勝を収めた。
サンティリャン戦を振り返った那須川は「(KO)にこだわってる訳じゃない。もちろん、倒せれば嬉しいですけど」とし、「自分の普段やっているスタイルとか、もっとクリエイティブな動きがたくさんできるのに、できてないところに満足いっていない」と悔しさを滲ませた。
第7戦については「試合の中でも迷いがある試合」だったとし、満足できなかった理由については「相手が2、3ラウンド目くらいで『これ以上引き出しはないな』と思った。そこから自分でどうするかと言うところで、うまく噛み合わなかった」と不十分に感じた理由を明かした。
那須川は「満足する試合なんて一回もない。満足したら多分辞めてる」と主張。勝つだけでなく、試合内容にもこだわるストイックさを見せ、次戦では「自分が納得いくような試合がしたい」とした。
さらに、「ベルトに価値があるとはそこまで思っていない。(ベルトに)歴史はあるが、価値は自分で作るものだと思う」と持論を述べ、「(世界を)獲って、そこから僕の時代にしていかなきゃいけないなと思いますね。自分自身としっかり戦って、大きなムーブメントを起こしたい」と今後の展望を語った。
那須川はボクシング戦績7勝(2KO)。キックボクシング時代から無敗街道を突き進む26歳は“自身のスタイル”で世界王者となり、一大ムーブメントを起こすことができるのか。今後の活躍にも期待したい。
◆【試合動画あり】那須川天心、世界前哨戦を海外メディアが称賛「圧倒的な強さを見せた」 “カエルパンチ”にも注目「ビデオゲーム風の左アッパーカット」
◆那須川天心、“ファイトマネー”事情をぶっちゃけ 最高月収は「何億か……」 井上尚弥戦にも言及「やるとなったらやります」