
左足太もも裏を痛め、戦列を離れていたカブスの今永昇太投手が26日(日本時間27日)、敵地でのカージナルス戦で先発登板。5回77球1安打無失点3奪三振という快投を披露し、復帰戦を白星で飾った。「3番右翼」で出場した鈴木誠也外野手は、3打数無安打1四球だった。試合はカブスが3-0で勝利した。
◆【動画アリ】全然落ちてこない……大谷翔平の28号アーチ、高弾道連発の“スライダー強振”で「滞空時間6.6秒」 自身6番目の打球角度に
■53日ぶりの先発マウンド
53日ぶりとなる先発マウンドに上がった今永。初回1死から内野安打を許したものの、後続をピシャリ。上々の滑り出しを見せると、続く2回はわずか7球で3者凡退。3、4、5回も安打を許さず、2回以降はノーヒットに抑えるという圧巻の投球を披露した。
2点のリードを守ったまま5回無失点で降板したが、後を受けたリリーフ陣も踏ん張り、チームは逃げ切り。今永に白星が付いた。
復帰戦で好投した左腕は試合後、「まだすべてのボールを完璧に操れているわけではない。ケリーのリードが本当に良かった」と振り返り、この日バッテリーを組んだカーソン・ケリー捕手に感謝した。
そのケリーは今永について、「彼はチームのために本当にいい投球をしてくれたよ。速球とスプリッターをしっかりと決めてきたし、彼の素晴らしいところは、その2つのボールが同じ軌道を描くこと。(打者は見極めが難しくなり)投手有利のカウントに持ち込むことができる」と話し、称賛した。
■カウンセル監督「彼はその場を支配していた」
離脱前と変わらぬ姿に対し、マウンドに送り出したクレイグ・カウンセル監督は「彼はその場を支配していた。(離脱などなく)ずっとローテーションを守って投げていたように見えた。こういう復帰登板では興奮し過ぎる傾向があるが、彼は自分の力の出し加減やエネルギーをとてもうまくコントロールしていて、それが高いレベルのパフォーマンスにつながった」と評価した。
冷静なマウンドさばきで、今季4勝目を挙げた今永。エースの帰還をチームメートも歓迎した。主軸の1人であるイアン・ハップ外野手は「リーグ屈指の投手がローテーションに戻って来た。それは、我々とって明らかに大きなプラスだよ。シーズン中にトップクラスの先発投手をトレードで獲得するようなものなんだ。今日の彼の投球を見れば分かるだろう?」とコメント。
リリーバーのダニエル・パレンシア投手も「我々には彼が必要なんだ。彼は特別な存在だから。離脱してから、ずっと彼を必要としていたよ。彼がマウンドに立つ姿を再び見られてうれしいし、(リリーフとして)彼を支えられるのもうれしいこと」と話した。
◆リハビリ中の剛腕ケリー、改めてドジャース復帰を熱望「俺は1つのチームだけ」 大谷翔平から“ポルシェ贈呈”で時の人に