
カブスのピート・クロウ=アームストロング外野手が19日(日本時間20日)、本拠地でのブルワーズ戦に「4番中堅」で先発出場。初回の第1打席で20号アーチを放ち、「20-20(20本塁打・20盗塁)」に到達した。出場73試合目での「20-20」達成は球団史上最速で、メジャー全体でも今季1番乗りとなった。
◆【ライブ更新中】「大谷翔平/今日の打席速報」5試合ぶり26号アーチで6連勝なるか、山本由伸が先発【6月20日パドレス戦】
■サミー・ソーサの球団記録を大幅に短縮
今季20号アーチ
SCHEDULED PCA TWEET. pic.twitter.com/ZLyYY9gEFg
— Chicago Cubs (@Cubs) June 19, 2025
初回2死一塁の場面で打席に入った「PCA」ことピート・クロウ=アームストロング。相手先発フレディ・ペラルタ投手の直球を捉えると、打球はあっという間に右翼席に着弾。この20号アーチで、若きスター選手は歴史に名を刻んだ。
すでに23盗塁をマークしていたため、今季メジャー1番乗りで「20-20」に到達。73試合目での達成は球団史上最速で、サミー・ソーサが持つ球団記録(1994年に96試合目)を大幅に短縮した。さらに、地元放送局『マーキー・スポーツ・ネットワーク』などによると、23歳での「20-20」は、球団史上最年少記録だという。
また、MLB公式もPCAの偉業に反応。73試合目での「20-20」達成は、メジャー史上4位タイのスピード記録だと伝えた。最短は1987年にエリック・デービス(レッズ)がマークした46試合。次いで1998年のホセ・カンセコ(ブルージェイズ)が68試合、2021年のフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が71試合で続き、「PCA」の73試合は1922年のケン・ウィリアムス(セントルイス・ブラウンズ=現オリオールズ)に並ぶという。
■同僚も称賛「特別な才能の持ち主」
「PCA」は試合後、「光栄だ。20本塁打・20盗塁を成し遂げられたこと自体、本当に光栄だ」と話し、喜びをかみしめた。
同僚も賛辞を惜しまず、ダンズビー・スワンソン内野手は「彼は特別な才能の持ち主だよ。特別な才能を持っていることと、その才能を実際に試合で発揮できるかどうか、それはまったく違う話なんだけど、彼はその両方を兼ね備えているんだ。そんな選手と一緒にプレーできるのは、本当にすごくクールなことだよ。彼はあらゆる面でエネルギッシュだからね」と称えた。
この日は3打数1安打2打点で、今季は打率.270、20本塁打、60打点、OPS.867となった「PCA」。先述のデービスらスピード記録保持者は、最終的に「30-30」は達成しているものの、「40-40」はクリアできなかった。ここに到達するようだと、大谷翔平投手(ドジャース)らとのMVP争いはますます白熱しそうだ。
◆打球速度は平凡も……カブス“PCA”アーチ量産の理由とは? 新指標に躍進の片鱗、大谷翔平との共通点「15°」
◆「大谷翔平がマウンドに立てば議論は終わる」カブスPCAがMVP争いをリードも……最後は“二刀流”が制すと米メディア予想