米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』は18日（日本時間19日）、今夏のトレード期限に向けた記事を公開。その中でドジャースの補強プランについて、アンドリュー・フリードマン編成本部長のコメントを紹介した。打線で唯一のウィークポイントとなっているマイケル・コンフォート外野手に関しても言及しており、トレードによる放出の可能性を否定しなかった。
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■「計画通りに進んでいない」と本音
『ロサンゼルス・タイムズ』は「ジャイアンツが大型トレードを成立させた。ドジャースも動くのか」と題して記事を公開。同地区ライバルが先日、レッドソックスから大物ラファエル・デバース内野手を獲得したことを引き合いに、ドジャースの補強動向を探った。
取材に応じたフリードマン編成本部長は「ドジャースはここ数年、オフに大型補強を行う代わりに、7月に慌てて選手を獲得しないことを目標としている」と話し、夏のトレードには消極的な姿勢を改めて表明した。しかし、「チームは必ずしも当初の計画通りには進んでいない」と明かし、トレードで補う可能性に含みを持たせた。
想定外となっている1つは、投手陣を中心としたケガ人の続出だが、『ロサンゼルス・タイムズ』は「攻撃面では唯一の弱点が際立っている」と指摘。「スタメン野手の中でリーグ平均を上回る成績を残していないのは、左翼手のコンフォートだけで、打率は.168、長打率は.277、さらにWARもマイナスとなっている」と記した。
大きな期待を背負い、1年1700万ドル（約24億3200万円）で今季加入したコンフォート。しかし、打撃不振が長引いており、強力ドジャース打線の中で唯一の泣き所となっている。
■「今後2カ月は良くなる」と期待
フリードマン編成本部長はコンフォートについて、「これまでのところ、マイケルは彼自身が期待していたパフォーマンスにも、我々が期待していたパフォーマンスにも明らかに届いていない」と辛口評価。それでも「彼の取り組み方や進歩の様子を見ていると、これからの2カ月は、これまでの2カ月よりずっと良くなるだろう」と擁護した。
その上で「もちろん、他の選手と同様に、これからも彼の状態を継続的に評価していく。大事なのは、ケガや不調などでパフォーマンスの低下があった時、我々に柔軟に対応できる選択肢があるかどうかということ。そこはしっかり備えないといけない」とした。
そして、「左翼手（コンフォート）のトレードはあるか」とズバリ問われると、「絶対にないとは言えない。でも、我々としては（獲得候補に）高いレベルを求めることになるから、実際にそのような動きに発展する可能性は低いと思う」と話した。
コンフォートの覚醒待ちか、トレードによるテコ入れか。ドジャースの動向に注目が集まっている。
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