
現役時代には3度のサイ・ヤング賞に輝き、殿堂入りも果たしているペドロ・マルティネス氏が4日、自身のXを更新。「ワールドシリーズで抑えとして登板するショウヘイ・オオタニをぜひ見てみたい」と投稿した。以前から大谷翔平投手(ドジャース)のクローザー起用を求めていた同氏だが、改めて主張した形だ。
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■「抑えの方が体力も温存できる」
サイ・ヤング賞のほかにも、5度の最優秀防御率、3度の最多奪三振、最多勝利という輝かしい実績を誇るマルティネス氏。投手復帰が近づく大谷について、自身のXで改めてクローザー起用を要望した。
「ワールドシリーズで抑えとして登板するショウヘイ・オオタニをぜひ見てみたい」と投稿した同氏だが、リリーフ起用は以前からの持論。昨年も専門局『MLBネットワーク』の番組に出演した際、「50-50(50本塁打、50盗塁)を達成した後、次のステップは何か? 40-40-40(40本塁打、40盗塁、40セーブ)が想像できる」と発言し、先発からクローザーへの転向を勧めていた。
大投手であった同氏は「先発投手としての負担は、彼のフィールドでのプレーを制限してしまうかもしれない。しかし、先発とリリーフでは負担具合が全然違う。先発として登板を続ければ、体に負担がかかり、打撃や走塁に支障が出る。中5日で先発するより、クローザーとして試合に臨む方が体力も温存できる」とした上で、「残る記録は40セーブ。それで本当に唯一無二の選手になれる」と持論を展開していた。
■ドジャースでもWBC決勝の再現を
同氏がイメージしていたのは、2023年WBC決勝。9回に抑えとしてマウンドに上がった大谷が、米国代表マイク・トラウト外野手を三振に切って取り、ゲームセット。侍ジャパンが世界一を奪還したパターンをドジャースにも求めた。
「3回打席に立った後、9回に登板して自分が最高の選手であることを証明する。1回だけなら翌日もフレッシュな状態を保てる」と話していた。
2023年9月に右肘手術を受けた大谷は、オールスターゲーム後のマウンド復帰を目指しており、ここまでライブBP(実戦形式の打撃練習)登板も2度こなしている。調整は順調に進み、持ち球は全部投げ、最速も156キロに到達している。
クローザー転向を勧める声はマルティネス氏以外からも出ており、米球界内ではくすぶり続けている話題。「投手・大谷」を巡っては、復帰時期とともに起用方法も注目の的となっている。
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