
MLB公式サイトは29日(日本時間30日)、「捕手史上最高のシーズンか?この男にはその可能性がある」と題した記事を公開。現在ア・リーグの本塁打王争いトップを走るマリナーズのカル・ローリー捕手を取り上げた。もっとも過酷とされるポジションで、記録的な1年を送る可能性について言及している。
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■勝利貢献度は全体2位に
現在28歳のローリーは、2018年のドラフト3巡目全体90位でマリナーズに入団。堅実な守備と一発のある打撃が魅力で、2021年にメジャー初昇格。22年には119試合で27本塁打、23年には30本塁打、昨季も34本塁打をマーク。ゴールドグラブとリーグ唯一の勲章プラチナグラブも獲得するなど、マリナーズの中心選手に成長した。
今季は55試合(捕手は43試合)全てに出場して打率.260、19本塁打、37打点、OPS.974の好成績。守備での活躍も多く、米データサイト『FanGraphs』が選出した勝利貢献度「WAR(Wins Above Replacement」では29日(同30日)現在、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の「4.7」に次ぐメジャー全体2位の「3.4」を記録している。
■「MVP投票トップ3入りも」と称賛
同記事では、ローリーについて「現在162試合換算で57本塁打ペース。捕手史上初の50本塁打超えも視野に入れている」と指摘。40本塁打超えも過去8度6人しかおらず、記録的なシーズンを送る可能性があるとした。捕球にも定評があり、ブロック技術も向上、肩も平均以上クラスと順調に“最強捕手”への道を歩んでいる。
一方で、捕手は過酷なポジションのため、今後は「ジャッジをMVPから引きずり下ろすのは難しい」と予想。毎年負傷と戦いながら出場を続けており、初のオールスター選出や、MVP投票トップ3入りの可能性はあると期待を寄せた。イチローの愛弟子フリオ・ロドリゲス外野手と並ぶ、球団生え抜きのスター捕手に今後も注目だ。
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