
打撃不振で批判を浴びているメッツのフアン・ソト外野手に関して、地元放送局『SNY』は29日(日本時間30日)、「彼のブレイクは目前」とし、復活を予想した。30日(同31日)からは、低迷しているロッキーズとの3連戦がスタート。スランプ脱出の機会となるか、注目が集まっている。
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■「全体的にどこか調子が狂っている」
ソトは55試合を消化した時点で、打率.224、8本塁打、25打点、OPS.745にとどまり、得点圏打率も.130と結果が出てない。さらに、24日(同25日)のドジャース戦・第3打席で二塁打を放って以降、19打席連続ノーヒットと長いトンネルに迷い込んでしまっている。
そんな中、地元放送局『SNY』は30日(同31日)からのロッキーズ戦を前に、「ソトに安打が出始めるのはいつになるのか? 序盤の成績に対してファンのフラストレーションが高まるのも無理はない」と題して、記事を公開した。
同局は現在のソトについて「寂しい成績にとどまっている。数字が物足りないだけでなく、打席での姿もいつもの彼らしくない。時折、前のめりになるようなスイングを見せ、代名詞だった自信あふれる雰囲気もなく、全体的にどこか調子が狂っているように見える」と指摘した。
批判的な論調を展開する一方で、光明についても言及。MLB公式データサイト「Baseball Savant」の打撃指標を引用し、「例えばxBA(期待打率)やxSLG(期待長打率)、バレル率、ハードヒット率、ボール球スイング率、四球を選ぶ割合など12項目でトップクラスに位置している」と記し、データ的には悪くないと擁護した。
■低迷ロッキーズ戦がきっかけとなるか
また、「ソトのBABIPはキャリア最低の.239で、キャリア通算BABIPの.302を62ポイントも下回っている」とし、運にも見放されていると訴えた。「BABIP(バビップ)」とは、本塁打を除くインプレーとなった打球が安打になった割合を示し、選手の能力によって影響を受ける要素が少なく、運に左右されやすいとされる。
これらのデータを踏まえ、同局は「ソトはまだ本来の調子ではないかもしれないが、不運に見舞われていることも事実だろう。つまり、コロラドの低迷する投手陣との対戦であれ、その直後であれ、彼がブレイクするのは目前と考えるのが妥当だろう」と結論付けた。
果たして期待通りにスランプ脱出となるか。ロッキーズとの3連戦に注目が集まっている。
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