総合格闘家の堀口恭司が6月22日に予定されていたUFC復帰戦をケガで欠場することについて、アメリカン・トップ・チーム（ATT）で長年ヘッドコーチを務めるマイク・ブラウン氏が米メディア「MMA Fighting」のインタビューにて「延期せざるを得なかった」理由を説明。また、ATTでの堀口、UFCフライ級王者アレッシャンドリ・パントージャ（ブラジル）、元ONEフライ級王者のアドリアーノ・モラエス（ブラジル）3人の王者の関係性についても言及した。
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■「彼は誰とでも戦う覚悟があるし、特別な男」
ブラウン氏は堀口のケガについて「肋骨の軟骨がかなり損傷していて、とてもひどい状態だった。酷い痛みを感じずに動けるようになるまで6〜8週間はかかるだろう」と語り、「試合に間に合うように1週間休養をとってトレーニングを再開しようとしたがどうにもならず、延期せざるを得なかった」と試合欠場の経緯を説明。
欠場にはなったものの、堀口への信頼は揺るがず「彼は誰とでも戦えると信じている」と激励。「彼は135ポンドまでなら挑戦できる。キックボクシング初戦で那須川天心と戦ったんだから。彼は誰とでも戦う覚悟があるし、特別な男だ」と堀口のファイターとしての姿勢に太鼓判を押し、来る日の復帰戦を待ち望んだ。
■ATTに所属する3人のフライ級王者の関係性を称賛
堀口のUFC復帰が決まったことで、練習を共にする現王者パントージャとの“同門対決”の可能性も浮上している。これについて聞かれると、ブラウン氏は堀口とパントージャ、元ONE王者モラエスの3人の関係性は特別なものだと言及。
「この3人が揃うと本当に素晴らしい。ONEのチャンピオン、UFCのチャンピオン、そしてBellatorとRIZINのチャンピオン。3人とも最高の選手なのに、エゴがほとんどない。謙虚で、とにかく凄いヤツらなんだ。3人とも互いに補い合い、誰もエゴが大きすぎない。正直言って斬新で面白いよ」と3人の関係性を称賛した。
実現の可能性を秘めたパントージャ、モラエスとの直接対決についても「チームメート同士が喧嘩をするのを見るのは好きじゃないけど、このメンバーならきっと喧嘩をしても敵意は生まれないと思う。みんなすごくいい奴らだし、謙虚なんだ」と応援したい考えを示した。最後に堀口については「世界中がUFCに注目している。彼は実力を世界に知ってもらうに値する選手だと思います」とエール。堀口は復帰戦で勝利を飾りUFCでもタイトル戦線に躍り出ることができるのか。引き続き注目したい。
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