
ナ・リーグ西地区のドジャースは28日(日本時間29日)、敵地プログレッシブ・フィールドでのガーディアンズ戦に4-7で敗戦。カード3連戦を2勝1敗で終えた。
敗戦の原因を作ったのが、酷使が続くブルペン陣。新守護神のタナー・スコット投手が7回途中から回跨ぎで登板するも、8回裏に追いつかれて走者を残したまま降板。後続が決勝本塁打を浴びた。
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■終盤8回裏に5失点
試合はドジャース1点ビハインドの4回表、ウィル・スミス捕手とアンディ・パヘス外野手の適時打で逆転すると、その後はフレディ・フリーマン内野手の一打などで追加点。2点リードで終盤を迎えたが、ここから試合が暗転する。
7回2死でマウンドに上がったスコットは8回裏、連打と四球で無死満塁のピンチに。次打者は打ち取ったが、続くノーラン・ジョーンズ外野手に2点適時打を浴びて追いつかれた。
さらに、スコットに代わって登板したアレックス・ベシア投手が3ランを被弾。リードを奪われたドジャースは、4-7でガーディアンズに敗れた。スコットは回跨ぎで2/3イニングを投げて4失点。4月こそ安定していたが、5月は11登板で防御率7.84と振るわない。
■強打を浴びるケースが大幅増加
MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』によると、今季加入したスコットは、昨季全投手2位の「84.3マイル(約135.6キロ)」だった平均打球速度が「91.6マイル(約147.4キロ)」まで上昇し、メジャー全体の下位9%に転落。生命線となるフォーシームの空振り率が10%以上低下しており、強打を浴びるケースが急激に増加した。スライダーとの2球種で打者を圧倒できた左腕の良さが失われている。
米メディア『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者は同日、「ドジャースは勝つべき試合に敗れた。スコットは8回に自責点4を許して試合を台無しに。ベシアは3ランを被弾した」と自身のXに投稿。カード3連勝を逃した一戦に落胆が隠せない様子だった。ドジャースのブルペン陣は、ここまで全30球団最多のイニング数に登板。疲労の蓄積が懸念される。
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