
ドジャースのラインナップは、「1番DH」大谷翔平投手、「2番遊撃」ムーキー・ベッツ内野手という並びになっているが、相手チームが大谷を敬遠で歩かせ、ベッツとの勝負を選択する場面も散見される。今回、ベッツがこのケースについて胸の内を明かした。
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■雄叫びは「ちょっと感情が出た」
14日(日本時間15日)、アスレチックス戦に臨んだドジャースは9-3で快勝したが、4-3で迎えた8回1死二塁の場面で、アスレチックスは打席に入った大谷を申告敬遠。走者一、二塁にして、次打者ベッツとの勝負を選んだ。
結果は右中間を破る適時二塁打。一塁走者の大谷も一気に生還し、貴重な勝ち越し点を奪った。二塁ベースに到達したベッツは、アスレチックスベンチに向かって咆哮し、感情を爆発させた。
ベッツは試合後、大谷を敬遠して自身と勝負するプランについて「うん、まあ分かるよ。俺だってショウヘイとは勝負したくないし、だから完全に理解できる。ショウヘイとの勝負を選択した場合、“負け戦”になることが多いから、その判断は完全に理解できる」とコメント。雄叫びを上げたことに関しては、「すべてゲームの一部。競争の中でのことだし、ちょっと感情が出ただけさ」と振り返った。
■同様のケースはこれまで5回も
大谷を避け、ベッツとの勝負を選ぶケースはこれまでもあったが、相手チームは少し考え直した方がいいかもしれない。1番大谷、2番ベッツが定着して以降、同様のケースはこれまで5回あり、そこでのベッツは4打数3安打(1本塁打、二塁打含む)、1四球、7打点と大暴れ。打率は.750で、大谷敬遠策を完全に無力化している。
ベッツは「確率論でいえば、(大谷敬遠は)たぶん相手にとって有利なプランなんだろうね。野球というスポーツ自体が、そういうふうに確率で動くものだから。だから、改めて言うけど、ショウヘイを歩かせるのは完全に理解できる。(今日も)ショウヘイが打席に向かった時、相手が勝負を避けるだろうなっていうのは分かっていた。だから、自分としてはこの打席で何か特別なことをやってやろうっていう気持ちでいたんだ」と明かした。
目の前で大谷が歩かされれば、MVP受賞者としてはプライドも傷つくはず。それでも、その怒りをバネにして結果を出すベッツ。勝負強さは、頼もしい限りだ。
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