
元格闘家の前田日明氏が自身のYouTubeチャンネルを更新。4日に東京ドームで開催された「RIZIN男祭り」で復帰戦勝利を飾った愛弟子・朝倉未来の“変化”について言及した。
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■「初めてセコンドの言うことを聞いた」
前田氏は自身がプロデュースする格闘技団体「THE OUTSIDER」で朝倉兄弟を発掘。朝倉にとって“恩師”と言える存在である前田氏は「今回頑張りましたね」と愛弟子の勝利を喜んだ。
前田氏は未来が元王者・鈴木千裕をコーナーに詰めた動きを分析。試合前に鈴木が鼻を骨折して完治していないという話を聞いたとし、頭と足を上げた状態で横隔膜を圧迫して呼吸をしにくくさせることで「スタミナを奪ってやれという作戦だった」と見た。

(C)RIZIN FF
昨年7月の平本蓮との試合も同じ作戦だったが、打ち合いに行って失敗したことを聞くと、「今回初めてセコンドの言うことを聞いたんですね」と成長を感じた様子。また、今回朝倉がテイクダウンを意識して重心が落ちたと指摘。打撃の反応も以前よりよくなったと語った。
■「一番いいところは戦略眼」愛弟子の活躍に期待
今回の試合で一番大きな変化は「やっぱりセコンドの言うことをよく聞くようになった(こと)。ちゃんと聞く良い子になってきた」とし、いい兆しだと笑顔を見せた。
鈴木戦での闘い方については「遮二無二勝ちに行った」と評価。「ああいう試合の方法は未来にとって一番カッコ悪いやり方だと思う。それをあえてやったのは、切羽詰まってたんでしょうね」とし、今後は「総合で戦える技術や色んなパターンを身に付けてほしい」と親心をのぞかせた。
「今後グランドが少し伸びて来て、その攻防の中で、観客をハラハラドキドキさせて、最後きっちりと締める闘い方ができる」と展望した前田氏。「あいつの一番いいところは戦略眼、頭の良さですよね。一皮二皮三皮剥けた選手になって欲しい」と今後のさらなる活躍に期待を寄せた。
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