
ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は5月4日(日本時間5日)、米国・ラスベガスのT-モバイルアリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)と対戦。第8ラウンド45秒でKO勝利を飾った。
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■ネリ戦以来のダウンシーン
2024年5月6日のルイス・ネリ戦に続く、プロ2度目のダウンシーンだ。
ゴングと同時に前に出るカルデナス。井上はいつもどおり軽快なステップとワン・ツーでじっくりと観察を始めるも、第2ラウンド終了間際、カルデナスが放ったカウンターの左フックが井上の顔面を捉えた。ネリ戦に似た視界の外から入った一発だった。

第2ラウンドにダウンを奪われた井上尚弥(C)Getty Images
崩れ落ちた井上。ネリ戦と同じく冷静に膝をついてカウントを待った井上だが、今回は表情が曇り、会場には悲鳴に近い歓声が響き渡った。第3ラウンドも焦りが見られた井上。足元はしっかりしているものの、カルデナスの大振りパンチにヒット・アンド・アウェイで交わしながら、珍しく慎重な動きを見せた。
ただ、徐々に自分のペースを取り戻した井上は第7ラウンド残り10秒でダウンを奪い返すと、続く第8ラウンドにはカルデナスをコーナーに追い込みストレート、ボディフック、アッパーと一気の猛攻。防戦一方になったカルデナスを見てレフェリーはストップし、井上の勝利が決まった。
試合後、井上はマイクを向けられると「(2ラウンド目のダウンは)非常に驚きましたけど、冷静に組み立て直すことができた」と語り、「非常にタフな相手でした。オッズではかなりの差があったと思うんですけど、相手は必死に倒しに来てるのでボクシングはそんなに甘くないと痛感しました」と試合を振り返った。
井上はこれで世界戦25勝(23KO)。“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)に並ぶ世界最多タイとなる4度目の4団体統一王座防衛成功となったほか、元WBA世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)を抜き“世界新記録”の世界戦23KOを記録した。
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— Top Rank Boxing (@trboxing) May 5, 2025