
ブルージェイズは9日(日本時間10日)、ブラディミール・ゲレーロJr.内野手と14年総額5億ドル(約728億円)で契約延長したことを正式に発表した。これは、メッツのフアン・ソト外野手の15年7億6500万ドル(約1147億円)、ドジャースの大谷翔平投手の10年7億ドル(約1019億円)に次ぐ歴代3位の高額契約となる。
今オフのフリーエージェント(FA)市場への参戦も伝えられていたなか、ブルージェイズ残留を選択したスラッガーが契約延長に関して喜びを語っている。
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■2021年にペレスと本塁打王を獲得
26歳のゲレーロJr.は2019年にメジャーデビューを果たすと、21年には当時エンゼルスの大谷と熾烈な本塁打王争いを展開。ロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手とともに48本塁打を記録しタイトルを獲得した。さらに、昨季は打率.323、30本塁打、103打点を記録し3シーズンぶりにシルバースラッガー賞に輝くなど、メジャー屈指のスラッガーとしての評価を不動のものとした。
そんなゲレーロJr.は2025年オフにFAを迎えることから契約がまとまらなければシーズン終了後に移籍市場に参戦する見通しだったが、シーズン開幕後にソト、大谷に次ぐ史上3番目の高額契約で延長することになった。
MLB公式サイトは「ブルージェイズが目指してきたブラディミールの“記念碑的な”延長契約」と題した記事で今回の正式契約について言及。報道陣の前に姿を現したゲレーロJr.のコメントも紹介し、「ホッとしてないと言ったら嘘になる。本当に嬉しい」と通訳を通して伝え、「ここにいることが目標であったし、それを達成できたと感じている。ここに残ってブルージェイズの一員でいられることを本当に、本当に嬉しく思っている」と喜びを露わにしている。
また記事内ではロス・アトキンスGMの談話も紹介されており、「これは球団にとって非常に大きな意味を持つ。トロントにとっても、野球界にとっても画期的な出来事だと思う」と語ったアトキンスGMは、「歴史に残るであろう選手のための、歴史的な契約だ」とブルージェイズ生え抜きのスター選手の引き留め成功は、球団にとって大きなものであると述べている。
メジャー史に残る記録的な契約で延長することになったゲレーロJr.。2025年シーズンも始まりを迎えているなか、ブルージェイズの主砲としてその打棒には注目が集まっていく。
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Where does Vlad Guerrero Jr’s $500 million extension rank among the largest in MLB history? Here’s the top 10. pic.twitter.com/pLHnlvxuka
— FOX Sports (@FOXSports) April 9, 2025