「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は22日、代々木第二体育館にて女子のプレーオフセミファイナルが行われ、木下アビエル神奈川は日本生命レッドエルフと対戦。マッチカウント3ー1で勝利してファイナル進出を決めた。
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■勝負を分けた2ゲーム目
2シーズンぶりのプレーオフ制覇に向けてKA神奈川は前日に日本生命のオーダーが開示されたなかでの対戦。オーダーに注目が集まったなか、シーズン17勝1敗の平野美宇を第3マッチに起用して笹尾明日香との戦い。
シーズンMVPを受賞した相手に1ゲームを取られる展開のなか、2ゲーム目を9－9から取り切った平野は尻上がりに調子を上げ、第3ゲーム以降は鋭い反応で連続ポイントを重ねるなど総合力で上回り、3－1の勝利でチームに流れを引き込んだ。
平野は試合後にオーダー開示されていたなか、日本生命のキーマンである笹尾との対戦を視野に入れていたと明かし、「去年1回シーズン中にやった時からすごく強くなっているなとは思っていて、次やったら分からないなと思っていた」と警戒しつつ、「日本生命のなかでは（メンバー外の）早田（ひな）選手や鄭怡静選手がいなければエース格なので注意していて、ダブルスで見た時に改めて強いと思ったので、向かっていく気持ちで試合をしました」と挑戦者としての心構えが実を結んだと語った。
平野美宇 撮影：SPREAD編集部
■若手、中堅にタレント揃う首位チーム
KA神奈川は23日にレギュラーシーズン首位で通過したペイントマレッツとのファイナルに進み、今季1勝4敗と負け越した相手には若手、中堅にタレントが揃っている。
平野は「今すごく勢いのある大藤（沙月）選手や横井（咲桜）選手がいるんですけど、私たちはレギュラーシーズン2位だからこそ思い切れる部分もあると思うので、向かっていく気持ちを忘れずみんなで優勝目指して頑張りたい」と同じ言葉を口にして重要性を説いた。
さらに、平野が会見終了後に自ら言及したのが今季終了後に退任し日本代表女子の監督に就任する中澤鋭監督について。「言うのを忘れていました」と切り出した24歳の主将は、「中澤監督がKA神奈川で指揮を執るのが最後なので、優勝できたらいいなと思います」と若手時代から指導を仰いできた恩師に2年ぶりの優勝で恩返しをすることを誓った。
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