いよいよ来週に迫ったドジャース対カブスのMLB開幕戦「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」。東京ドームで行われる開幕シリーズは、事前に発売されたチケットがほぼ即完売状態になるなど、未だかつてない注目を集めている。
大谷翔平投手の凱旋試合ということはもちろん、佐々木郎希投手のMLB初登板も予定されるなど見どころが満載だ。昨年チームの主力として成績を残した鈴木誠也外野手、今永昇太投手とのマッチアップの行方にも注目したい。
そんなMLB開幕戦だが、日本ではこれまでに5回開催されている。今回は、過去の開幕シリーズを振り返るとともに、名場面動画やエピソードも絡めて紹介していく。
◆2025年ドジャース日本開幕戦シリーズ 日程、放送予定、試合情報一覧 大谷翔平らスター軍団がカブスと対決
■初開催は2000年
2000年メッツ対カブス
メジャー史上初、アメリカ国外での開幕戦となったこちらのカード。サミー・ソーサ、マイク・ピアッツァなど、日本でも知名度の高いスタープレイヤーを擁する両チームの対決は大きな話題となった。第1戦はカブスがシェーン・アンドリュースの本塁打などで5-3の勝利。ピアッツァにも本塁打が飛びだすなど、球場は大いに盛り上がった。
続く第2戦は、緊迫した投手戦が展開され1-1のまま延長戦へ。11回、メッツはその後千葉ロッテでも活躍したベニー・アグバヤニが代打満塁本塁打を放ち勝利に導いた。
後にロッテでもプレーしたアグバヤニの満塁本塁打2004年ヤンキース対デビルレイズ（現レイズ）
前年にFAでヤンキースに移籍した松井秀喜の凱旋試合となった2004年の開幕戦。第1戦では、松井が第1打席から二塁打を放つも投手陣がピリッとせず。3-8でヤンキースは敗北となった。
しかし第2戦ではヤンキース打線が爆発。松井の特大本塁打を含む4本塁打で12-1と勝利した。9打数3安打1本塁打と、日本ファンの前で躍動した松井はこの年、162試合に出場し打率.298、本塁打31本、打点108、OPS.912と米国でのキャリアハイを達成した。
【動画】大歓声の東京ドームで活躍した04年開幕シリーズでの松井秀喜2008年アスレチックス対レッドソックス
2007年にレッドソックスに入団した松坂大輔、岡島秀樹の凱旋試合として盛り上がった2008年の開幕シリーズ。第1戦は松坂が先発し、5回2失点と好投しながらも勝ち負けはつかず。試合は6-5でレッドソックスが勝利。最終回に登板した岡島に白星がついている。
続く第2戦は、レッドソックスのマニー・ラミレスが本塁打を放つも自慢の打線が押さえ込まれ5-1でアスレチックスが勝利となった。
【動画】ラミレスは本塁打を確信も打球の行方は…マニー・ラミレスによる豪快な一打2012年アスレチックス対マリナーズ
マリナーズ対アスレチックスの開幕シリーズはイチローの凱旋試合となった。第1戦はイチローが5打数4安打の固め打ちをみせるなど“らしさ”をみせる。試合は1-1のまま延長にもつれ込む展開となり、3-1でマリナーズが勝利した。第二戦は4-1でアスレチックスが勝利している。ここまで4回の日本シリーズは各チームが1勝1敗ずつとなった。
2019年アスレチックス対マリナーズ
2012年以来の開幕シリーズは再びマリナーズとアスレチックスのマッチアップ。第1戦はイチローが9番右翼として先発出場。1打数0安打1四球で4回の守備からベンチに退いた。試合は両軍合わせて5本の本塁打が飛び出す空中戦となったが9-7でマリナーズが勝利した。
続く第2戦では、菊池雄星がMLB初登板。イチローも9番右翼で先発出場し4打数無安打となった。菊池には勝ち星がつかなかったものの、マリナーズが延長戦を制し、日本開幕シリーズ初の連勝を飾った。また、この試合でイチローは引退、日米での輝かしいキャリアに終止符を打った。試合終了後には東京ドームを一周してファンに挨拶を行うサプライズ演出もあった。
【動画】イチロー、現役時代最後の舞台となった東京ドームでのハイライト2000年から始まった東京シリーズ。毎回注目があつまっているが、やはり今回の盛り上がり方は桁外れ。大谷フィーバーに湧く日本でどのような熱戦が繰り広げられるのか、楽しみで仕方がない。
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