
2026年3月に開催される「第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の出場チームを決める予選ラウンドが各地でスタートしている。
今回も熱戦が期待される中、ブレーブスのマルセル・オズナ外野手は3日(日本時間4日)、ドミニカ共和国代表に招集されても応じない意向を表明した。
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■「行かないと言ったし、行くつもりはない」
昨季はDHとして全162試合に出場し、打率.302、39本塁打、104打点、OPS.924を記録したオズナ。夏場までドジャースの大谷翔平投手と本塁打&打点で熾烈なタイトル争いを演じた。
シーズン終盤で尻すぼみとなり、最終的には無冠に終わったが、各打撃部門でリーグ5位以内に入る好成績をマーク。当然、来年3月に迫ったWBCに関しても優勝候補ドミニカ共和国の主軸として、出場が期待されていた。
しかし、米メディア『FANSIDED』によると、オズナは3日(同4日)に不出場を明言。「クラシック(WBC)には行かないと言ったし、行くつもりはない。なぜ? それは自分の決断だからだ。行きたかった時に、俺がふさわしいと思った場所に選ばれなかったんだから」と理由を説明。つまり、前回の23年WBCに招集されなかったことを不服とし、今回は招集を拒否する意向を示した形だ。
■「キャリアを続けられるだけ幸運」
このコメントを受けて、同メディアは「オズナは前回出場を逃した理由を理解せずに不満を抱いている」と指摘した。というのも、当時のオズナはキャリア最低の時期。21年5月に家庭内暴力で逮捕されると、翌22年8月には飲酒運転で再び逮捕。成績も低調で、打席に入るたびにファンからブーイングを浴びていた。
結果的に23年シーズンは持ち直したが、その開幕前に行われたWBCでドミニカ共和国が代表メンバーから外したのは妥当な選択。ただ、オズナ本人は招集されなかったことは予想外で、未だに根に持っている様子だった。
このため、同メディアは「23年WBCから除外される理由があったことを彼は理解すべきであり、過去の行動を考えれば、むしろキャリアをまだ続けられるのは幸運だと自覚すべきだ」と苦言を呈した。
ドミニカ共和国はオズナ抜きでもフアン・ソト外野手(メッツ)やフェルナンド・タティスJr.外野手(パドレス)、マニー・マチャド内野手(同)らスーパースターがズラリ。優勝候補筆頭とも言える布陣を揃えることは可能で、連覇を狙う侍ジャパンに立ちはだかる可能性が高い。
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