
3月9日に中山競馬場で行われる、第62回弥生賞ディープインパクト記念(GII、芝2000m)のデータを紹介する。
昨年の朝日杯FSで2着だったミュージアムマイル、エリカ賞勝ちから臨むナグルファルらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■1勝クラス組に必要なのは経験
牡馬クラシック戦線の行く末を占う皐月賞トライアル、ディープインパクト記念弥生賞は前走1勝クラスが3勝を挙げ、その他は各1勝ずつと横並び。各路線での活躍馬が、いよいよ集結していく様相となっている。
・1勝クラス【3.0.0.8】・ホープフルS【1.3.6.8】・朝日杯FS【1.3.2.1】・東スポ杯2歳S【1.1.0.1】・きさらぎ賞【1.0.1.3】・京都2歳S【1.0.0.2】・共同通信杯【1.0.0.3】・若駒S【1.0.1.4】・新馬【0.1.0.6】・ひいらぎ賞【0.1.0.0】・こぶし賞【0.1.0.0】
3勝と、唯一複数の勝ち馬を輩出している前走1勝クラス組は、記憶に新しい昨年のコスモキュランダなど、直近の5回で3勝を挙げており近年のトレンドとなっている。特にそのコスモキュランダは前走で2着、人気も5番人気と、必ずしも前走1勝クラスを人気で勝ち上がらずとも好走できる前例となっており、この組の取捨をより難しくしている存在だ。
強いてあげるとするならば、この組の勝ち馬3頭はすべて前走2000m。また、先のコスモキュランダも2000m戦での勝利経験があり、この組からは前走同距離かつ2000m戦での勝利経験があることが望ましい。今回の登録馬からはアロヒアリイのみ該当、軽視は禁物か。
1勝、2着3回、3着6回と最も好走馬を輩出している前走ホープフルSは、2018年より7年連続で馬券内に入っている。この組からは連対馬なら前走4着内かつ当日4番人気以内、3着までなら前走6着以内かつ当日9番人気以内までというのが共通項。前走3着のファウストラーゼンは当日の人気に注目。
■ナグルファルに「2.0.0.1」
人気の予想されるミュージアムマイルがいる前走朝日杯FS組は、連対率57.1%、馬券内率85.7%と出走してきただけで激アツとも言える。しかし、直近の出走馬は2022年のドウデュース、その前は18年のダノンプレミアムと、トレンドからは外れたステップ。
なお、この組からの好走馬は2015年のタガノエスプレッソを除く全馬が前走で連対かつ当日4番人気以内だった。ミュージアムマイルは基準をクリアしているので、ここでも凡走は考えづらい。ただし、この組は前走1着馬が【1.2.0.0】と強く、2着馬は【0.0.1.0】、サンプルが少なく参考になるとは言い難いが、妙味を求めるなら3着付けも手か。
ミュージアムマイルと1番人気を争うナグルファルの前走エリカ賞組は【0.0.0.1】で好走馬なしだが、2023年に10番人気で5着したフォトンブルーでのもので、これも前例とできるかは微妙な数値。
だが、前走京都競馬場組は【3.1.1.8】で勝率23.1%と競馬場別でトップ、2位が前走阪神競馬場組の9.1%なので抜きん出て高く、馬券内率も38.5%と優秀。特に前走京都2000m戦を勝利してきた馬は【2.0.0.1】の勝率66.7%と、阪神改修に伴うエリカ賞の代替開催が好結果を生む遠因になる可能性はある。
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