
メッツの千賀滉大投手は3日(日本時間4日)、マーリンズとのオープン戦に初先発。2回31球を投げて2安打無失点、スライダーで2つの三振を奪う好投を見せた。
昨季は故障で長期離脱し、レギュラーシーズンは1試合のみの登板。米メディア『The Athletic』が「最優秀カムバック選手候補10人」の一人に挙げるなど、復活が期待されている。
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■決め球ゴーストフォークを称賛
2025年のオープン戦初登板
千賀は昨季、キャンプ初日に肩の故障が発覚。さらに復帰戦でふくらはぎを痛めてレギュラーシーズンの登板は1試合のみと振るわなかった。ナ・リーグ優勝決定シリーズで戦列に戻ったものの、本来の実力とは程遠い投球と苦しんだ。
『The Athletic』は2月28日(同3月1日)は、「MLB年間最優秀カムバック選手候補10人とGMのコメント」と題した記事を掲載。執筆したジム・ボウデン記者は、2022年のサイ・ヤング賞サンディ・アルカンタラ投手(マーリンズ)を最有力候補に挙げた。さらにはジェイコブ・デグロム投手(レンジャーズ)や スペンサー・ストライダー投手(ブレーブス)と並んで千賀をピックアップ。「今季のメッツのロースターにおいてもっとも重要な選手だと考えている」と記した。
ボウデン記者は「彼が健康を保ち、30回の先発を果たしてエースのような投球ができれば、メッツはナ・リーグ東地区を本気で勝ち取るチャンスがある。もしかしたら全てを制する可能性もある」と期待。「90マイル台中盤の速球と、ゴーストフォークは対戦相手を恐怖に陥れる。被打率はわずか.110だった」と、千賀の決め球を称賛した。
千賀は3日(同4日)のオープン戦初登板で、2回2安打無失点の好投。復活へ向けて順調な第一歩を踏み出した。昨季リーグ優勝決定戦でドジャースに敗れたメッツにとって、欠かせないキーマンとなっている。
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