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「RIZIN」にも参戦してした「Bellator(ベラトール)」フェザー級王者パトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)が4月13日に開催される「UFC314」でUFCデビューすることが発表された。
対戦相手はUFC同級5位のヤイール・ロドリゲス(メキシコ)に決定。パトリシオは自身のSNSで「新たな王冠を獲得する時が来た。 UFCフェザー級のみんな、未来の王の到来だ!」と王座戴冠を宣言した。
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■ピットブル、自身の参入でUFCフェザー級に「大変動が起こる」
パトリシオは元Bellator同級王者。昨年「Bellator」が「PFL」に買収されると、パトリシオは昨年1戦しか試合を組まれなかったことに不満を爆発させ公の場でリリースを要求。そして今年1月にPFL共同創設者兼会長のドン・デイビスがパトリシオのリリースを発表し、フリーエージェントとなっていた。
米専門メディア『MMAジャンキー』は「12月に、フレリー(パトリシオ)はMMA Junkieに対し、PFLから即時リリースされてUFCと契約したいと語っていた。その願いは両方とも叶った」と報道。
パトリシオは同メディアのインタビューで、「これまでのキャリアで私がやってきたすべての試合、すべての戦い方から、彼らは私を歓迎してくれると思う」とUFCへの移籍を希望。
「この素晴らしい団体で自分のスキルを披露する機会を得たい。サメのいる水槽に飛び込んでみたい。トップクラスの選手たちと戦いたい。すぐにタイトル戦の機会が得られないなら、できるだけ早く私をそこに導いてくれる誰かと戦わせてほしい」とタイトル戦かトップレベルの選手との試合を希望していた。
また、「ブライアン・オルテガ、モブサル・エヴロエフ、ディエゴ・ロペス、アレクサンダー・ヴォルカノフスキー、ヤイアー・ロドリゲスなど、すでにタイトルマッチを戦った選手もいる」と具体的なトップ選手らの名を列挙し、「だから、今はディエゴ(UFC5連勝中のディエゴ・ロペス)以外のフレッシュな選手はあまりいない。僕をそこに入れれば、この階級にフレッシュな血が入り、大変動が起こるだろう。これら選手たちと戦って、自分の実力を証明したい」と自身がUFC挑戦することで与えられるメリットについて説いた。
■UFCデビュー戦は、身長差15センチの体格差マッチ
37歳のパトリシオは戦績が43戦36勝(13KO、一本勝ち11)7敗。「Bellator」ではフェザー級とライト級で二階級同時制覇王者となり、その実績を買われて「RIZIN」にも参戦。2022年の大晦日大会「RIZIN.40」では「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦」の副将戦でクレベル・コイケと対戦。当時RIZIN無敗だったクレベルに判定勝ちして対抗戦の勝利に貢献した。なお、23年7月には「超RIZIN.2」で鈴木千裕に1ラウンド2分23秒でKO負けを喫している。
対戦相手となるロドリゲスは元UFC世界フェザー級暫定王者で、戦績は25戦19勝(8KO、一本勝ち6)5敗1無効試合。2024年2月に行われた前戦、ブライアン・オルテガとのリマッチでは3ラウンドで肩固めにより一本負けを喫しており、直近2連敗中。180センチの高身長で、165センチのパトリシオとはリーチ差も約12センチあることから体格差のある一戦となる。
RIZINでも強さを発揮したベテランファイターが、UFCでどのような試合を見せてくれるのか。デビュー戦の行方に注目したい。
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