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卓球の「ITTF-ATTUアジアカップ2025」が19日から中国の深圳にて行われる。日本からは男女10選手がエントリーしており、躍進が期待される。
なかでも注目されるのが女子シングルスの戦い。日本勢が世界ランキング上位を占める中国勢にどこまで対抗できるかが焦点となってくる。
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■復調の気配を見せる女子のエース
日本勢では世界ランキング5位で1番手に位置するのが早田ひな(日本生命)。昨年のパリ五輪で負った左腕の怪我と付き合いながらも1月の「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」では3連覇を達成し、2月上旬の「シンガポールスマッシュ2025」でも伊藤美誠(スターツ)と並んでベスト8に入った。
復調した姿を見せてアジアの戦いに挑む早田だが、18日に発表されたグループステージの組み合わせでは世界ランキング12位の鄭怡静(台湾)、同55位のオラワン・パラナン(タイ)、同83位のヤシャスウィニ・ゴルパデ(インド)と同じ組に入った。上位2名が決勝トーナメントに進むなか、鄭怡静との1位争いが予想される。
また、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)も上位進出が期待されるひとり。全日本選手権では早田に決勝で敗れたものの2年連続でファイナルに進出。昨年は複数の中国選手を破るなど次世代エースとして力をつけており、今大会でもどこまで勝ち進めるかは注目となる。
そんな張本美はグループステージで世界ランキング10位の申裕斌(韓国)、同56位の朱成竹(香港)、同188位のアカシェワ・ザウルス(カザフスタン)と同組に。韓国のエースである申裕斌との争いが予想されるなか、首位で突破を決めたいところ。
復調を見せる早田と次世代エースの張本美には孫穎莎、王曼昱といった中国上位勢との優勝争いも期待されるなか、まずは順当にグループステージを突破できるのか。
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