
卓球の「シンガポールスマッシュ2025」は3日、男子シングルスの1回戦が行われ、世界ランキング3位の張本智和(智和企画)は同18位のオマール・アサール(エジプト)と対戦。3-0のストレートで勝利して2回戦進出を決めた。
安定感あるプレーで順当に勝ち上がりを決めた張本智が、試合を振り返り今大会への意気込みを語っている。
◆早田ひな、初戦快勝のエースが世界40位相手に「無敗記録の維持を目指す」 大会公式も注目試合に選出、戦前ファン投票でも“圧倒”【シンガポールスマッシュ】
■総合力で勝り完勝収める
中国トップ選手も参加した今大会の初陣に挑んだ張本智は、手堅いプレーが持ち味の相手に対してバックハンドでのラリーや台上プレー、フォアハンドでも振り切るシーンが目立つなど、総合力で勝りストレート勝利を収めた。
試合後に張本智は、「ドローを見たときに彼とは何回も試合をしていて、勝ったこともあれば負けたこともある」とこれまでの対戦歴を振り返りながら、「前回やった映像を見たり、会場に来て練習していいウォーミングアップをしたので、いい準備をしていいパフォーマンスができたと思います」と試合までの準備が勝因と分析。
世界3位として挑んでいる今大会に対しては、「去年のシンガポールがベスト16で、サウジも北京(チャイナスマッシュ)もベスト16だったので、まずはベスト16を破ってベスト8以上に進出する」と上位進出を狙っており、「もちろんそれ以上も1個1個上に向かっていきたい」と中国トップ勢も参加する今回のシンガポールでの優勝争いへも意欲を見せた。
張本智は2回戦で世界ランキング53位の薛飛(中国)と対戦するが、3回戦へ勝ち進めば同級生である篠塚大登(愛工大)と同14位のアレクシス・ルブラン(フランス)の勝者と戦うことになる。日本のエースの勝ち上がりとともに、対戦相手にも注目が集まる。
◆張本美和がインドの異質選手を圧倒で優勝争いへ好発進 伊藤美誠も韓国の19歳を退けて上位シードが順調な滑り出し【シンガポールスマッシュ】
◆張本智和が日本勢トップの3位維持 戸上隼輔が23位、松島輝空が30位|卓球男子世界ランキング(2025年第6週)
◆早田ひなが5位、張本美和が6位、大藤沙月が7位 笹尾明日香が1ランクアップで97位|卓球女子世界ランキング(2025年第6週)