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レンジャーズからフリーエージェント(FA)となっているマックス・シャーザー投手の「公開練習」にドジャースがスカウトを派遣した。サイ・ヤング賞3回を誇る40歳右腕の獲得に動くのか。今オフの大型補強は、まだ終わる気配を見せない。
◆巨大戦力のドジャース、カーショーとの再契約には「引き続き前向き」 40人枠調整のため「春季キャンプ以降に加入か」と米報道
■ヤンキース、メッツなど8球団が視察
米老舗スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』のパット・ラガッゾ記者は24日(日本時間25日)、自身のX(旧ツイッター)を更新。「情報筋によると、FAになっているマックス・シャーザーが今週初め、『クレッシー・スポーツ・パフォーマンス(CSP)』主催のプロデーにおいて、複数チームの前で投球を披露したとのこと。現場にはメッツ、ヤンキース、ドジャース、ブルージェイズ、フィリーズ、ブレーブス、カブス、レッドソックスのスカウトがおり、その投球内容を高く評価したようです。シャーザーは現在、ブルージェイズと連絡を取っているとも伝えられています」と記した。
『CSP』とはアスリートが通うスポーツ施設であり、そこでシャーザーがデモンストレーションを行い、視察のために複数球団が訪れたという。
■米メディア「ド軍は興味を示している」
この報道を受けて、米メディア『ドジャース・ネーション』も反応。「ドジャースがFAのマックス・シャーザーに興味を示している」と題し、記事を展開。「シャーザーの名前はここ数週間話題になっている。特にブルージェイズは、このベテラン右腕との関連が指摘されているが、その他にもいくつかのチームが明らかに関心を示している」と説明。その上で「しかし、ドジャースが参加したのは間違いなく興味深い」と言及した。
ドジャースは今オフ、すでにブレイク・スネル投手や佐々木朗希投手、タナー・スコット投手らを獲得。さらに今後はカービー・イエーツ投手の加入、レジェンド左腕クレイトン・カーショー投手との再契約が控えていると言われている。投手陣が充実する中で、今度は通算216勝を誇る大物右腕を加えるつもりなのだろうか。
同メディアは「ドジャースは将来殿堂入りが確実視されているシャーザーについて、単に念入りに状況を確認しているだけかもしれない。しかし、同時に開幕に向けて整備されつつあるローテーションに、さらに大きな戦力を加えることを検討している可能性もある」と記し、追加の補強に含みを持たせた。
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