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卓球の「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」が21日に東京体育館で開幕。日本一をかけた戦いには期待が高まっている。
なかでも混戦が予想されるのが女子シングルスの争いで、16歳での初優勝を狙う張本美和(木下グループ)には注目が集まる。
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■平野は2017年に16歳9カ月で優勝
今大会は早田ひな(日本生命)が3連覇を狙うなか、優勝争いが期待されるのが張本美。昨年一般の部では初の決勝進出を果たした16歳は、世界卓球やパリ五輪、アジア卓球選手権など大舞台を経験し、さらなるスケールアップを遂げた。
世界ランキング5位の早田に次ぐ6位につける張本美は、熾烈な争いが予想される日本女子卓球界のなかでも中心選手に成長したと見ていい。張本美自身も全日本でのタイトル奪取を目標として掲げており、2025年最初の大舞台での戦いは注目される。
張本美は今大会を16歳7カ月で迎えており、優勝を果たせば2017年大会に平野美宇(木下グループ)が達成した16歳9カ月での最年少記録を8年ぶりに塗り替える。兄の張本智和(智和企画)が2018年に14歳6カ月で男子シングルスの最年少優勝を成し遂げており、兄妹での記録樹立と今大会で史上初の兄妹優勝の期待も高まっている。
今回第8ブロックからの出場となる張本美の山には国内屈指のカットマンである佐藤瞳(ミキハウス)がおり、6回戦で対戦の可能性がある。また、ベスト4まで勝ち進めば、最年少優勝記録の保持者である平野や過去3度優勝の伊藤美誠(スターツ)、前回ベスト4入りした赤江夏星(日本生命)といった実力者と戦うケースが考えられ、今回のトーナメントでカギを握ってくる。
早田、平野、伊藤といった過去大会優勝者に加えて、2024年に大藤沙月(ミキハウス)や横井咲桜(ミキハウス)といった選手が台頭。木原美悠(木下グループ)や長﨑美柚(木下グループ)などもおり、分厚い選手層を誇る女子卓球界。そのなかで、次世代のエース候補として飛躍した張本美が16歳にして全日本のタイトルを奪取できるかは注目が集まる。
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