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メッツ傘下からフリーエージェント(FA)となっていた藤浪晋太郎投手は17日(日本時間18日)、マリナーズとマイナー契約で合意したと米複数メディアが伝えた。昨季はメジャー昇格を果たせぬままシーズンを終えた30歳だが、米移籍情報サイトは復活を目指す藤浪の可能性について意見を述べている。
◆藤浪晋太郎との契約は……「マリナーズにとってリスク低く、リターン大きい」と米メディア 「興味深い存在になる」と指摘
■2023年はメジャーで64試合登板
メジャー移籍1年目の2023年はアスレチックスとオリオールズで計64試合に登板し、7勝8敗、防御率7.18と奮闘した藤浪だったが、メッツと契約した24年は右肩痛の影響もあり、シーズン途中にメジャー40人枠から外れた。FAとなっていたなか、マリナーズとマイナー契約で電撃合意した。
米最大の移籍情報サイト『トレード・ルーマーズ』は「マリナーズがシンタロウ・フジナミとマイナーリーグ契約で合意」とこのニュースを報じ、春のキャンプには招待選手として参加することを伝えている。
記事内ではマイナー登板のみに終わった藤浪が10月にプエルトリコのウィンターリーグに参戦したことに言及し、「20回1/3を投げてフジナミは防御率3.05、奪三振率26.7%、四球率は12.2%を誇った」とスタッツを紹介。「制球力は依然として課題だが、この右腕の強力な速球、打者を仕留める能力、この冬に見せた全体的に好調だったパフォーマンスは、彼にメジャーに復帰するチャンスを再びもたらすだろう」と期待をかけている。
また、記事中ではアンドレス・ムニョス投手、コリン・スナイダー投手、トレント・ソーントン投手などのブルペン陣を紹介しつつ、「マリナーズはブルペン陣から隠れた逸材を発掘してきた実績がある」と言及。「フジナミには苦しい立場から大富豪に上り詰めるサクセスストーリーを築くことを期待している」と記されている。
昨季は怪我の影響もありマイナーでの1シーズンを送った藤浪。30歳を迎えた剛腕はマリナーズで競争に勝ち抜き、メジャーへの階段を再び上ることはできるのか。
◆1日で3人決定の珍事…残すは中日左腕のみ 期限まで残り7日、メジャー挑戦組の去就