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2024年のメジャーリーグは、ナ・リーグ西地区の名門ドジャースが4年ぶり8回目の世界一を奪還して幕を閉じた。
ロブ・マンフレッド氏がコミッショナーに就任して10年。タイブレーク制にプレーオフ枠の拡大など、近年は大胆な改革が続いている。同氏によれば、今後4年以内にロボット審判の導入を目指しており、3Aでは昨季から試験運用を開始。今季6月には、人間の審判がジャッジし、選手が申し出ればロボット審判が改めて判断を下すという「チャレンジシステム」が採用された。
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■バックナー氏の判定は正確性が欠如
米データサイト『アンパイア・スコアカード』によると、今季メジャー30球団でもっとも「有利なストライク判定」を下されたのがヤンキースの32.9ポイント。2位がガーディアンズの25.87ポイントとなっている。一方で、ワースト1位がアスレチックスの-22.29ポイントで、ドジャースは-16.42ポイントの同2位に選ばれた。
また、ドジャースは「不利なストライク判定」でもマイナス評価で平均以下。「選手のパフォーマンスに与えた影響値」でも全30球団でワースト2位と、軒並み審判に苦しめられたシーズンだったようだ。
8月20日(日本時間21日)のマリナーズ戦では、球審を務めたCB・バックナー氏の判定を巡ってデーブ・ロバーツ監督が激高する場面も見られた。同データサイトによると、今季のバックナー氏は正確性の項目で「92.2%」と振るわず全審判ワースト2位の成績。今季引退を発表した名物審判エンジェル・ヘルナンデス氏よりも低い数字となっており、ファンの間でも度々話題に挙がる人物だ。
近い将来、ストライク判定は自動化へ向けて大きく動き出す。フラストレーションが溜まる試合は見たくないが、審判と監督が火花を散らす退場劇も少なくなりそうだ。
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