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ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、2年連続3度目のシルバースラッガー賞を受賞した。
同賞は、各ポジションごとに最も優れた打者に贈られるもので、打者専念の今シーズンはメジャー史上初となる「50-50」の達成や、本塁打と打点でナ・リーグ二冠になるなど歴史的な活躍を評価されたかたちだ。
そんな大谷は今季から10年7億ドル(約1071億円)でドジャースへ移籍。超大型契約で話題を集めた大谷だが、現地放送局『FOX SPORTS』は「信じられない話だが、ドジャースはオオタニを格安で獲得したのかもしれない」との記事を掲載。大谷の産む“経済効果”について言及した。
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■ロバーツ監督もご満悦「これ以上ない」
『FOX SPORTS』は「ロサンゼルス・ドジャースはショウヘイ・オオタニに低賃金を支払っているのか?」と疑問を呈示し、「オオタニが7億ドルの契約を結んだことを考えると、球団は大幅な値引きで野球界の『ユニコーン』を獲得した可能性がある」と切り出した。
元メジャーリーガーで米ポッドキャスト番組『ファウル・テリトリー』で司会を務めるAJ・ピアジンスキー氏によると、情報筋から聞いた話として、大谷が1年でドジャースにもたらした経済効果は「1億2000万ドル(約183億6000万円)だ」と伝えた。球団もコーチ陣も後悔した様子を見せていないという。
ドジャースがいくらの経済効果を得たかは公表されていない。しかし、デーブ・ロバーツ監督は大谷が「50-50」を達成した夜に受けたインタビューで、「(大谷との)フリーエージェント契約はこれ以上ないほどよいものだった」と語り、「彼(球団オーナーであり投資家のマーク・ウォルター氏)はショウヘイ・オオタニの7億ドルで、最高の投資効果を得ただろう」とも話したという。
今季は右肘の手術の影響で打者専念した大谷。159試合に出場して打率.310、197安打、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036の成績を残し、ナ・リーグ最優秀選手(MVP)の最有力候補にも目されている。受賞すれば指名打者としてはメジャー史上初、2年連続3度目の快挙となる。
来シーズンはマウンドに復帰予定だが、再び二刀流として活躍すれば経済効果はどれほどになるのか。いずれにせよ、大谷の活躍を見守りたい。
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