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ワールドシリーズ(WS)でヤンキースを退け、4年ぶり8度目の世界一に輝いたドジャース。連覇へ向け、今オフの補強に早くも注目が集まっている。獲得が噂されているのは、今オフにブルワーズからフリーエージェント(FA)となるウィリー・アダメス内野手。FA市場のトップ遊撃手を巡っては争奪戦が予想されている。
◆ドジャースの「FA選手」最新動向まとめ キケ&テオスカーの“Wヘルナンデス”残留はあるのか?
■キャリア最高の32本塁打、112打点
MLB公式サイトは「近年はコーリー・シーガー、トレイ・ターナー、ザンダー・ボガーツ、カルロス・コレア、ダンズビー・スワンソンら多くのトップ遊撃手がFAとなり、大型契約を結んだ。今季アダメスは打撃面が好調で、キャリア最高の32本塁打、112打点を記録した。守備指標はそれほど強力ではないが、今冬に獲得可能なトップ遊撃手であることに変わりはない」と高い評価を与えた。
その上でフィットする球団としてドジャース、ブルージェイズ、ジャイアンツの名前を挙げた。
また、米スポーツメディア『The Athletic』もアダメスのドジャース移籍を予想。レッズやナショナルズなどでGMを務めたジム・ボウデン氏は「6年1億5000万ドル(約230億円)で契約するだろう」と具体的な条件にも言及した。また、同氏はテオスカー・へルナンデス外野手、ウォーカー・ビューラー投手がチームと再契約し、残留するとの見解を示した。
■今季の遊撃は複数の選手でやり繰り
ドジャースの補強ポイントとして、今季負傷者が続出した投手陣にあることは明白。ただ、一方で野手陣の再編成も求められる。
今季は当初、ムーキー・ベッツ外野手を二塁手として起用する予定だったが、開幕直前に遊撃へコンバート。遊撃を守る予定だったギャビン・ラックス内野手の守備に懸念が生じたための措置だったが、チームは内野陣に不安を抱えたままのシーズンインとなった。
その後、ベッツは左手骨折により一時離脱。復帰後は“本職”である右翼手としてプレーした。結局、遊撃はミゲル・ロハス内野手や「キケ」ことエンリケ・ヘルナンデス内野手、そしてシーズン途中で加入したトミー・エドマン内野手らでやり繰りした。
そこで来季はどうするか。ベッツの起用法、T・ヘルナンデスの去就にもよるが、遊撃を固定したいなら、アダメス獲得が最適解となる可能性は高い。
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