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ワールドシリーズ(WS)第5戦が30日(日本時間31日)に行われ、ドジャースがヤンキースを7-6で撃破。通算成績を4勝1敗とし、2020年以来となる世界一に輝いた。
左肩を亜脱臼しながら戦い続けた大谷翔平投手が試合後、球団幹部に送ったメッセージが話題を呼んでいる。
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■フリードマン編成本部長が明かす
移籍1年目でWS制覇に貢献した大谷。第2戦では二盗を狙った際に左肩を亜脱臼。本人も「負傷した瞬間は、もう出場は無理かもしれないと感じた」というほどのショッキングなシーンだったが、その後も出場続行。最後まで存在感を示し、8度目の世界一に貢献した。
試合後のシャンパンファイトでは「肩が怖え~」とつぶやきながら会場内を移動。大混雑する中、肩の接触を気にする様子も見せており、治療の必要性をうかがわせた。
ただ、大谷はすでに前を向いていた。『The Athletic』など米複数メディアによると、大谷はアンドリュー・フリードマン編成本部長に美酒を浴びせながら「オーケー。あと9回だ、あと9回だ」と声をかけたという。
■ロバーツ監督「目標になる」
大谷はドジャースと10年契約を結び、今季がその1年目。そこでワールドシリーズを制覇したが、残り9年も勝ち続けるという意味になる。つまり、今季を含めて「WS10連覇」宣言だ。
同編成本部長は、大谷から声をかけられた時の様子について「彼は『これは簡単だ。あと9回やるだけだ』という感じで話していた」と明かし、笑った。
また、デーブ・ロバーツ監督は「あと9回」という大谷の言葉を伝え聞くと「まだプレッシャーを感じたくない」と苦笑。「これまでかなりプレッシャーに対処してきた。今は楽しむつもりだ。でも、春季トレーニングに入ったら、それが間違いなく目標になるだろう」と話し、まずは連覇を誓った。
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