ヤンキースは29日（日本時間30日）、本拠地でドジャースとのワールドシリーズ第4戦に臨み、11－4で逆転勝ちした。
ヤンキースはこの日負ければ終わりという土壇場の試合で初白星を掴み、ワールドシリーズ1勝3敗に。試合では昨季デビューしたばかりの23歳アンソニー・ボルピー内野手が満塁弾を放つなど下位打線が躍動、8回には一挙5得点を挙げドジャースを突き放した。
◆【実際の映像】23歳新人のアンソニー・ボルピー、ヤ軍に勝利を呼び込んだ逆転満塁ホームラン！ 本拠地ファン総立ち＆チームメートも大興奮
■満塁弾は「勝利するために必要な火種だった」と公式
ヤンキースは、後がない一戦での大逆転劇によりスイープ負けを回避した。
初回表にフレディ・フリーマン内野手の先制2ランを許したヤンキースは、2回裏に犠打で1点を返し、2－1迎えた3回裏。2死満塁で打席に立った23歳の新人ボルピーがドジャース2番手ダニエル・ハドソン投手の初球スライダーを左中間スタンドへと運んで逆転に成功。打球速度107.6マイル（約173キロ）、飛距離390フィート（約119メートル）の満塁弾で一気に3点差をつけ本拠地のファンは総立ちとなった。
5回表にはウィル・スミス捕手の本塁打などで1点差に詰められるも、6回裏に8番手オースティン・ウェルズ捕手がこの日2本目の長打となるソロ本塁打を放ち、6－4に。
そして迎えた8回裏。再びボルピーが気持ちを見せた。二塁打で出塁すると、直後に足でも魅せて三盗に成功。その後アレックス・バードゥーゴ外野手の内野ゴロで本塁に生還した。このプレーに本拠地と味方ベンチは大盛り上がり。この日、軒並み無安打に倒れていた上位陣にも火をつけた。直後に1番グレイバー・トーレス内野手のバットから本塁打が飛び出し3点を追加。さらに続くフアン・ソト外野手が二塁打で出塁すると、アーロン・ジャッジ外野手が3試合ぶりとなる安打でソトを本塁へ還した。ヤンキースはこの回一挙5得点を挙げ勝利を決定的なものにした。
MLB公式サイトのアンソニー・カストロヴィンス記者は、試合後に「ヤンキースが早々の満塁本塁打で勢いづき、敗退を免れる」と題した記事を掲載。その中で「ボルピーが放った勝ち越しグランドスラムは、ヤンキースがこの試合で勝利するために必要な火種となった」とし、「ボルピーの衝撃、ブルペン陣の活躍、オースティン・ウェルズとグレイバー・トーレスの長打を含む終盤のダメ押しがチームを救い、ドジャースの優勝を防いだ」と報道。ボルピーの活躍がチームを勝利へと導いた。
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A FULL CIRCLE MOMENT FOR ANTHONY VOLPE!
GRAND SLAM. @YANKEES LEAD! #WORLDSERIES pic.twitter.com/X754vjoPGe
— MLB (@MLB) October 30, 2024
