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ドジャースは17日(日本時間18日)、敵地で行われたメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦に臨み、10―2で完勝した。これで3勝1敗とし、ワールドシリーズ(WS)進出へ王手をかけた。
「1番DH」で先発出場した大谷翔平投手は、先頭打者アーチを含む3打数1安打1打点と活躍したが、「2番・右翼」のムーキー・ベッツ内野手も本塁打を含む6打数4安打4打点と大暴れ。MVPコンビがチームをけん引した。
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■バッティングケージで振り込む
大谷は試合後の会見でベッツについて問われると「ただただ楽しい。塁上から(見ても)常に状態が良さそう」と称賛。その上で「彼が打ったら得点する準備をして、僕自身は一塁からでも二塁からでも、常に(ベッツが)ヒットを打ったらホームにかえるつもり」と話した。
この日、6打数4安打4打点3得点をマークしたベッツだが、ポストシーズン序盤は苦しんだ。パドレスとの地区シリーズ2戦目までは無安打で、このリーグ優勝決定シリーズ第2戦が終わった時点でも打率.192と低迷していた。
ただ、復活へ向けてベッツはあらゆる手段を講じていたという。MLB公式サイトのファン・トリビオ記者によると「彼はペトコパーク(パドレス本拠地)のバッティングケージに閉じこもり、何百回もスイングしていた。以来、それは今も続いている」と紹介。さらに「外部からの雑音があまりにも大きくなったため、SNSのアカウントを遮断した」と伝えた。
【動画】復調ベッツが放ったダメ押し本塁打
MOOKIE BETTS!
HE'S 3-FOR-4 WITH 4 RBI TONIGHT! #NLCS pic.twitter.com/tzFS5KHPEz
— MLB (@MLB) October 18, 2024
■重圧がかかるポストシーズンは「ジェットコースターに飛び乗る」
ベッツ自身は復調へ向けたルーティンについて「時々ロッカールームに行き、ひとりで座っていることもある。周りで起こっているすべてのことから離れ、リセットしてから戻って来るんだ」と明かした。
ただ、「そうやって何とか平常心を保とうとしてきたが、このような時(重圧のかかるポストシーズンなど)は、どうやってもうまくいかない。だから、もうジェットコースターに飛び乗って、その流れを楽しむしかないんだ」と笑った。
大舞台の緊張感を喜びに換え、好結果を生み始めたベッツ。大谷との1、2番コンビで、ますます大暴れしそうだ。
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