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メジャーリーグは16日(日本時間17日)、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦が行われ、ドジャースが8-0でメッツに勝利。対戦成績を2勝1敗とし、ワールドシリーズ進出へ一歩前進した。
同日の試合前、米メディア『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は「新興勢力のメッツ、ナ・リーグ優勝決定シリーズが分岐点。今やヘビー級の存在に」と題した記事を掲載。メッツとドジャースがしのぎを削るリーグ優勝決定戦の展開を予想したが、その思惑から徐々に外れ始めているようだ。
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■ヘイマン記者が挙げた「6つの根拠」
同記者は第3戦の試合前、ワイルドカード枠からポストシーズンで快進撃を続けるメッツについて言及。ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズで、優位に立っている理由を述べた。
記事によると、主な根拠は6つ。真っ先に挙げられたのが、ドジャースの先発ローテーションが不安定な点だ。現在の先発はジャック・フラハティ、山本由伸、ウォーカー・ビューラーの3投手のみ。多くが怪我や不調で離脱し、残った戦力も故障持ちや手術明けといった要素を抱えている。加えて、リリーフ陣が酷使されている可能性についても懸念を示した。
さらには、大谷翔平投手のパフォーマンス低下。 地区シリーズ第1戦で本塁打を放った以外は不調で、先頭打者としては打撃成績が振るわず。(第3戦の試合前時点では)メッツにとっては「幸運な状況」とした。そして、フレディ・フリーマン内野手が足首の怪我を押してプレーしている状態だということ。走塁もままならず、かなりの重傷である点も理由のひとつとした。
その他では、メッツのポジティブな要素を列挙。ポストシーズンで大活躍を見せる3年目のマーク・ヴィエントス内野手や、 地元シティフィールドで3試合戦える点にも言及した。 寒冷なニューヨークの気候と熱狂的なファンの後押しは、メッツの力になるだろうと述べている。
■注目の第3戦、結果はドジャースの大勝
記事が掲載されたのが、同日の試合前。ところがメッツはドジャースに0-8で大敗し、本拠地3連戦の初戦を落とす結果に。完封リレーで敗れた上に、大谷にも7試合ぶりの一発を浴びるなど、流れはドジャースへと傾き始めている。
ヘイマン記者は試合後、自身のXに「メッツはもう一度巻き返しが必要だ」と綴り、さらなる奮起を促した。これで対戦成績はメッツの1勝2敗、第4戦以降の反撃なるか。今後の展開からも目が離せない。
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