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今季ドジャースに加入した大谷翔平投手と山本由伸投手は、移籍1年目ながらチームの主力を担い地区優勝に貢献。世界一をかけて戦うポストシーズンでも引き続き活躍が期待されている。
そんななか、米スポーツ専門メディア『ブリーチャー・レポート』が「昨年のMLBフリーエージェント契約の最高額を再評価する」と題した記事を掲載。移籍組のパフォーマンスを評価しており、大谷と山本の日本選手2人についても言及されている。
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■大谷は二冠王に「50-50」達成
大谷は今季のレギュラーシーズンで159試合に出場し、打率.310、54本塁打、130打点を記録し二冠王(本塁打、打点)を獲得。また、日本選手ではイチローを上回るシーズン最多の59盗塁を決め、史上初の「50-50」を成し遂げた。
また、メジャーでのデビューイヤーとなった山本は18試合に登板し、7勝2敗で防御率は3.00。右肩腱板損傷により6月半ばに故障者リスト(IL)入りしたものの、稼働した期間は安定した投球を見せ、パドレスとの地区シリーズ第5戦では5回無失点の快投で優勝決定シリーズ進出に貢献した。
『ブリーチャー・レポート』のケリー・ミラー記者は、大谷に対しては「A+」と最高クラスの評価を与えており、MVP級の活躍を見せた30歳について、「この歴史的な契約がワールドシリーズ制覇につながるのか、優勝リングを手にできないのかは分からないが、ショウヘイ・オオタニの今季の活躍はとんでもないもの」と称賛。来季は投手での復帰も見込まれるが、「来年はサイ・ヤングを競いながら何かほかの目標を持っているのだろう」と新たな偉業にも期待を膨らませている。
山本は「B+」と判定され、「韓国でのパドレスとのデビュー戦には失敗したが、その後の2カ月半はほぼ期待に応え、13回の先発で防御率2.34、WHIP1.01、奪三振率10.1を記録した」と評価。「もし彼が健康を維持してそのレベルの活躍を続けていれば、ナ・リーグのサイ・ヤング賞でクリス・セール、ザック・ウィーラーとならんで3位になっていただろう」とシーズン通して稼働できていれば、ナ・リーグでもトップクラスにランクされていたと見ている。
ドジャースはメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズを戦っており、大谷、山本ともに引き続き活躍が期待される。今季のドジャースを支えた日本人コンビが世界一に向けてもまい進する。
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