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ワイルドカードシリーズでブルワーズと対戦し、2勝1敗で退けたメッツ。地区シリーズに駒を進め、5日(日本時間6日)からはフィリーズと対戦する。米メディアによると、このタイミングで千賀滉大投手がロースターに復帰する見込みが出てきたという。
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■「短いイニングしか投げられないが……」
「お化けフォーク」が大舞台で復活するのか。左ふくらはぎを痛めて負傷者リスト(IL)入りしている千賀。ワイルドカードシリーズの出場登録選手から外れていたが、チームは地区シリーズでの起用を検討しているという。
米スポーツメディア『The Athletic』は「メッツ、ナ・リーグ地区シリーズにおいてコウダイ・センガを起用するか協議中:情報筋」という見出しを取り、記事を公開した。執筆したウィル・サモン記者によると、チーム内で千賀について話し合いが行われており、「復帰したとしても短いイニングしか投げられないセンガのために、より長いイニングを稼げる投手を外し、ロースターの枠を空けることが理にかなっているのか。そこが議論の中心になっている」と伝えた。
千賀は昨シーズン12勝を挙げる活躍を見せ、新人王投票では2位にランクイン。今季はエースとしての働きが期待されたが、春季キャンプで右肩を痛めて戦線離脱。7月26日(同27日)のブレーブス戦で復帰登板を果たすと、5回まで毎回の9奪三振という快投で勝利投手になった。しかし、6回に左ふくらはぎを痛めて緊急降板し、再びIL入りした。
■ライブBPで25球「様子見る」と指揮官
その後、9月21日(同22日)に3Aで実戦復帰したものの、試合後には上腕三頭筋の張りを訴えていた。これ以降は登板していなかったが、9月30日(同10月1日)にフロリダで行われたライブBPに登場し、25球を投げ込んだ。
このライブBPを受けて、記者から「センガはポストシーズンのオプションになるか」と尋ねられたカルロス・メンドーサ監督は「様子を見る」と返答し、復活に含みを持たせていた。米紙『ニューヨーク・ポスト』のマイク・プーマ記者も「コウダイ・センガが地区シリーズでメッツのロースターに含まれる可能性。投手陣の強化策として議題にあがっている」と伝えた。
千賀が戻れば心強いが、すべてはコンディションにかかっている。
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