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25日(日本時間26日)に行われた本拠地でのパドレス戦に「1番DH」で先発出場したドジャースの大谷翔平投手。得点圏に走者を置いた場面で、2打席連続の適時打を放ってチームの勝利に貢献した。
この試合を終えた段階で、直近7日間の得点圏打率は.900(10打数9安打)となった。得点圏打率の低さを指摘されてきたが、ここに来て完全に勝負強さを取り戻した。米メディアによると、得点圏打率で苦しんできた理由を本人がスタッフに打ち明けていたという。そこにはエンゼルス時代の“後遺症”があった。
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■ここ40年間でメジャー最高の数字
同日のパドレス戦を終えた段階で、直近7日間の得点圏打率は.900(10打数9安打)となり、驚異的な数字を残した大谷。米データ会社『Opta STATS』によると、7日間スパン(最低10打席)の得点圏打率としては、ここ40年間では最高の記録だという。
ここに来て勝負強さを発揮しているが、今季は得点圏打率の低さを指摘され続けてきた。実際、シーズン序盤は3月が.143、4月も.207と苦しんだ。この理由について「大谷本人が打撃コーチに打ち明けていた」と、米メディア『FOXスポーツ』が26日(同27日)に伝えた。
■走者がいると「つい力み過ぎる」
同メディアによると、大谷は「満塁や得点圏にランナーがいると、つい力み過ぎてしまう。6年間のアナハイム(エンゼルス)でのキャリアでは、いつも“これが唯一のチャンス”だと思わざるを得なかったから」とコーチに説明。その上で「(ドジャースに来てから)得点圏に走者がいるたびに自分でゲームを決めようとしたり、ヒーローになろうとしたりしないように、自分の考え方を変えなければならなかった」と自己分析していたという。
エンゼルスの場合、大谷が打つ以外に勝利を見出すことは難しかった。そのため“自分で決めるしかない”という意識が強く働いていたが、それをドジャース移籍後も引きずってしまい、チャンスでの力みにつながっていたようだ。
ただ、チャンスが少なかったエンゼルス時代でも大谷の得点圏打率は、2021年.284、22年.314、23年.317と高かった。力んでも打っていたことになり、勝負強さは疑いがないようだ。
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