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ア・リーグ西地区2位のマリナーズは25日(日本時間26日)、敵地ミニッツメイド・パークでのアストロズ戦に8-1で快勝。試合終了時点でワイルドカード圏内まで2ゲーム差とし、ポストシーズン進出へわずかな望みを繋いだ。
また、この試合に「2番中堅」で先発出場したフリオ・ロドリゲス外野手が、9回表の第5打席に今季20号アーチを放ち、メジャー史上二人目となるデビューから3年連続の「20本塁打、20盗塁」を達成した。
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■今季のウィットJr.に続く快挙
試合は序盤から、両チームの先発投手が好投する僅差の展開に。マリナーズは1点ビハインドの6回表、2死満塁でベテランのジャスティン・ターナー内野手が相手先発・菊池雄星投手から2点適時打を放って逆転。続く7回表には、ミッチ・ガーバー捕手の14号アーチなどで3点を追加しリードを広げた。
マリナーズ5点リードで迎えた9回裏、この日の5打席目に入ったロドリゲスは、相手4番手ヘクター・ノリス投手の6球目低めのスプリットを巧みに拾い上げると、角度23度で高々と舞い上がった打球は、速度105.6マイル(約169.9キロ)で左翼へ。今季の20号アーチが敵地スタンドへと飛び込んだ。
すでに24盗塁を決めていたロドリゲスは、この一打で「20本塁打、20盗塁」を達成。メジャーデビューから3年連続で記録したのは、今季のボビー・ウィットJr.内野手(ロイヤルズ)に続いて史上2人目の快挙となった。
■期待の3年目、前半戦は打撃不振に……
イチローの“愛弟子”として日本でも脚光を浴びたロドリゲスは、2022年にメジャーデビューし、ア・リーグ新人王を受賞。昨季は打率.275、32本塁打、103打点、37盗塁を記録するなど、広角に打ち分ける力強い打撃が特徴で、今季のア・リーグMVP候補のひとりと目されていた。
ところが、前半戦は打撃不振に苦しみ、打率.267、10本塁打、OPS.690と自慢の長打力を発揮できず。夏場以降ようやく持ち直し、9月に入って月間打率.336、7本塁打、6盗塁、OPS.939の好成績で3年連続の「20-20」をクリアした。
23歳のロドリゲスは、すでにマリナーズと最長2034年までの長期契約を結んでおり、今後も球団の顔として活躍が期待される存在。来季以降のさらなる飛躍にも期待だ。
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