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ドジャースの大谷翔平投手がポストシーズンで登板か――。デーブ・ロバーツ監督は13日(日本時間14日)、敵地ブレーブス戦の開始前に取材に応じ、今季中の二刀流復活について「実現する可能性は低いが、ゼロではない」と話し、含みを持たせた。
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■実現すれば……「おとぎ話のようだ」
ロバーツ監督は同日、『MLBネットワーク・ラジオ』に出演。大谷のポストシーズンでの登板について問われると「私は常に余地を残しておくべきだと考えている。どんな可能性に対しても扉は開けておきたい。もし物事がうまくかみ合い、必要性が生じ、ゲーム展開やオオタニのコンディションなど、すべての条件が揃ったら素晴らしい。実現すれば、おとぎ話のようだけどね」と話し、今季中の復帰登板を否定しなかった。
この発言が一気に話題となったため、同監督は試合前、取材陣に対して真意を説明した。「番組から『可能性はあるか』と聞かれたから、『どんなことでも起こり得る』と答えただけだ」と説明。その上で「リハビリは長期的に取り組んでいること。今後も色々なことをしないといけない。ただ、リハビリのモチベーションとして、(プレーオフが)オオタニの頭にあればいいと思う。しかし、登板が実現する確率は非常に低い。でもゼロではない」とし、改めて今季中の二刀流復活に含みを持たせた。
■「完全に扉を閉めるのは賢明ではない」
また、マーク・プライアー投手コーチも取材に対応し、大谷のプレーオフでの登板について私見を披露した。「オオタニのカレンダーは独特だから、正確なことは分からない。ただ、これまでに行ってきたブルペンでの投球練習の回数をもとに推測すると、プレーオフでの登板が可能かどうか、その議論を始めるにはあと2~3週間ほど必要だと思う。もちろん、それが早まる可能性はあるけれどね」とした。
昨年9月に右肘手術を行った大谷は、投手としてのリハビリを継続中。当初は今季中の登板は不可能とされてきたが、リハビリが順調に進んでいることに加え、ドジャース投手陣の台所が苦しい現状から、地元メディアを中心にワールドシリーズ制覇の切り札として、復帰への待望論が高まっていた。
ロバーツ監督は「何かにノーと言って完全に扉を閉めるのは賢明なことではない。繰り返しになるが、(大谷が登板する)可能性はほんのわずか、ほんのわずかだ。それが現状に対する公平な分析だろう」と締めくくった。期待はするが、可能性は限りなく低い。それが指揮官の本音のようだ。
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