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ドジャースの大谷翔平投手は9月1日(日本時間2日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番DH」で先発出場。
この日は4打数無安打だったが、直近15試合では7本塁打、12打点、8盗塁と再び調子を上げている。
そんななか、米老舗スポーツ誌『スポーツイラストレイテッド』は「フィリーズはショウヘイ・オオタニに『全力』を尽くさなかったことで大混乱に陥ったのか」と題した記事を投稿。「フィリーズはショウヘイ・オオタニを積極的に獲得しようとしなかったことを後悔するかもしれない」と指摘した。
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■「オオタニがいれば、『苦戦知らず』になっていただろう」
フィリーズはブライス・ハーパー内野手、トレイ・ターナー内野手、カイル・シュワーバー外野手、ニック・カステヤノス外野手といったスター選手を擁する強豪チームだが、昨季はワールドシリーズでのタイトル獲得を逃し、今季も後半戦で苦戦している。
ブラッド・ワカイ記者は大谷獲得について、「すでに野球界屈指の高額な年俸を抱えるフィリーズにとっては困難な状況だった」と理解を示しつつも、「それでも、オオタニのような選手を獲得できれば、今後何年にも渡ってフィリーズの見通しは変わっていただろう」と指摘。「(今季も)ワールドシリーズのタイトルを獲得できなければ、フィリーズは後悔することになるかもしれない」と私見を述べた。
今季球宴リーグ最多得票をマークし、大谷とともにMVP候補だったハーパーは負傷のため成績が悪化。ターナーとシュワーバーも長期のスランプに陥っており、昨季15勝を挙げたタイワン・ウォーカー投手も8月防御率9.17と大苦戦している。ワカイ記者は「今後対処しなければならない大きな穴がある。オオタニならそれをすべて解決できただろう」「オオタニがいれば、フィリーズは今年もその後も、事実上『苦戦知らず』になっていただろう」と主張した。
大谷は今季打率.291、44本塁打、98打点、43盗塁、OPS.991をマーク。同僚のムーキー・ベッツ内野手の骨折による長期離脱や、フレディ・フリーマン内野手の不調をカバーする活躍で、指名打者として初となる自身3度目のMVP受賞が有力視されている。
ワカイ記者は「普段は積極的なドンブロウスキー(監督)と、金遣いの荒いジョン・ミドルトン(球団オーナー)が天才の獲得競争に加わらなかったのは、大きな機会を逃したように思える。ゲーム最高の選手を獲得する競争にほとんど参加しなかったという事実は、少し残念だ」と失望を語り、「これからフィリーズは、オオタニが3度目のMVPを獲得し、残りのキャリアを通じてナ・リーグで最大のライバルとなり得るチームの起爆剤となるのを見守ることになるだろう」と皮肉った。
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