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30日(日本時間31日)から始まった、ドジャースとダイヤモンドバックスのナ・リーグ西地区首位攻防4連戦。初戦は10-9でドジャースが乱打戦を制した。この試合、大谷翔平投手は2回に今季43個目の盗塁を決めると、第5打席では2試合ぶりの一発となる今季43号を放ち、メジャー史上初の「43-43」を達成した。
歓喜に沸く一方で、先発したクレイトン・カーショー投手が緊急降板するアクシデントも発生。台所事情が再び苦しくなってきた。
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■親指の状態は「腫れて痛みもある」
先発左腕のカーショーが2回途中、緊急降板を強いられた。球団によると「左足親指の痛み」が原因だという。
デーブ・ロバーツ監督は沈痛な面持ち。試合前にはフレディ・フリーマン内野手が先発に復帰したことを手放しで喜んでいたが、その時とはまるで別人のように顔色を失っていた。
同監督によると、カーショーは数年に渡って骨棘(こっきょく)に悩まされていたそうで、今回に関しても「状態は良くない。腫れて痛みもある」と話し、肩を落とした。
今後については「明日の状態を見るつもりだ。ただ、動かなければならない状況になると思う」とし、負傷者リスト(IL)入りとローテーションの再編を示唆した。
■自らに失望「とてもイライラする」
カーショーは試合後、「自分がたった2回しか投げられず、残りの8回をリリーフ陣に任せることになってしまい、チームを非常に厳しい状況に追い込んでしまった。でも、チームは素晴らしい働きをしてくれて、粘り強く戦ってくれた。リリーフ陣は疲れているだろうし、自分がその原因となってしまったことに失望している」と話した。
症状については多くを語らず「うまく蹴り出すことができなかった。他のすべては順調なだけにイライラする。色々探ったが、つま先を蹴り出す方法が見つからなかった。とてもイライラするよ」とだけ口にした。
山本由伸投手の戦列復帰は近いと言われているが、エース格のタイラー・グラスノー投手らを欠いているドジャース。首位決戦の第1ラウンドを制したとはいえ、メジャー通算212勝を誇る大エースの再離脱はチームにとって痛手。どのように乗り切るのか、チームの底力が試される事態に直面している。
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