平野美宇、世界59位の香港選手撃破で3回戦進出なるか　勝利ならインドの“異質ラバー使い”と対戦、ベスト8へ続く大一番【パリ五輪2024】

「パリ2024オリンピック」の卓球競技は31日、シングルスの2回戦が行われる。1回戦を勝ち上がった日本選手たちが続々と登場する。

1回戦で五輪シングルス初勝利を飾ったのが、第8シードの平野美宇（木下グループ）。24歳で迎えた舞台で躍動した平野は朱成竹（香港）との戦いに挑む。

■積極的な姿勢が目立ったパリ初陣

平野は団体戦メンバーとして名を連ねた前回の東京五輪に続き2回目で、シングルスは五輪初出場。第8シードからメダル圏内を狙っていく立場で初戦の戦い方には注目が集まった。

そんななか、ジョルジア・ピッコリン（イタリア）と対した29日の1回戦では、立ち上がりから声を出し、気持ちの入ったプレーを披露。平野の持ち味である前陣での素早いラリーが冴え、相手の攻めに対して後ろに下がることなく対応。強気の姿勢が功を奏し、4－0のストレートで快勝した。

平野が2回戦で戦う朱成竹は世界ランキング59位の相手で、13位の平野は格上の立場である。それでも、今大会張本智和（智和企画）と早田ひな（日本生命）が混合ダブルスで北朝鮮ペアに敗れたように油断は禁物。初戦で見せた気持ちの入ったプレーで引き続き臨みたいところ。

なお平野が勝利した場合、この日に行われる3回戦で戦うのはマニカ・バトラ（インド）で、2回戦で地元のプリティカ・パバド（フランス）を4－0で撃破しインド選手としては初めて3回戦へ進んだ。異質ラバーが特徴の選手で難敵が待ち構えるなか、この山を勝ち上がっていけるかは見ものとなる。

初めての五輪シングルスで幸先良いスタートを切った平野。メダル獲得に向けて、準々決勝まで順当に勝ち上がりたいが、2回戦から続く戦いを一つひとつ戦っていけるか。