「パリ2024オリンピック」の卓球競技が7月27日から8月10日にかけて行われる。開会式に先駆けてサッカーなどの競技が始まっているなか、日本勢のメダルラッシュには期待が高まっている。
そんななか、24日に卓球競技のドローが発表された。女子シングルスでメダル獲得を狙う初出場の早田ひな（日本生命）の戦いぶりが注目される。
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■初戦はイタリア選手相手に決定
第3シードに入った早田は、初出場ながら日本のエースとして今回のパリ五輪に挑む。今大会3種目エントリーのなか、張本智和（智和企画）との混合ダブルス、平野美宇、張本美和（ともに木下グループ）と組む女子団体でそれぞれ中心を担う。
発表された女子シングルスのドローでは、デボラ・ビバレッリ（イタリア）との初陣を迎える。まずは初戦を幸先よく勝利してスタートを切りたいところ。
今大会中国勢と準決勝まで当たらない早田と同じブロックでは、3回戦で世界ランキング19位のユアン・ジアナン（フランス）と対戦の可能性。地元のフランス勢ということもあり、もし対戦が実現すれば侮れない相手となる。
また、準々決勝で可能性があるのは第6シードに入った世界ランキング11位のアドリアーナ・ディアス（プエルトリコ）。中国勢や日本勢、韓国勢などに次ぐ実力を備える相手だけに、注意しておきたい選手である。
■数々の国際大会で熱戦
そして早田にとってメダルをかけた勝負で対戦の可能性があるのが孫穎莎（中国）。今大会女子の優勝候補筆頭である第1シードと、両者が順当に勝ち上がれば準決勝で激突する。
早田と孫穎莎はパリ本大会を迎えるまでに、多くの国際大会で熱戦を繰り広げてきた。昨年9月から行われ銀メダルを獲得した「アジア競技大会」では決勝で戦い1－4で敗れ、今年に入った2月の「世界卓球団体戦」でも決勝の4番手で戦い、日本がマッチカウント2－1でリードしていたなか0－3で敗れ、日本チームとしても惜しくも銀メダルに終わった。
15試合戦い未勝利の早田だが、3種目でメダル獲得を狙う今回のパリ五輪において、三冠候補の孫穎莎は避けては通れない相手。女子団体戦でもエース対決として直接相まみえる可能性は十分あるだけに、このシングルスでの戦った際には重要なカギを握ってくる。
ここ数年の比較で日本のエースとして世界でも有数の選手に成長した早田。パリの本大会がはじまるなか0勝15敗の孫穎莎と準決勝で戦うことはあるのか。また、メダルの色をかけて戦うなかで、これまで果たせなかった世界1位撃破はなるのか注目したい。
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