
ドジャースの大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地でのフィリーズ戦に「1番DH」で先発出場。2打数1安打1盗塁で、4打席目に代打を送られて途中交代した。試合は1-10で大敗。大量失点を喫したドジャースは、「キケ」の愛称で知られる野手のエンリケ・ヘルナンデス内野手が登板する事態となった。
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■大谷は4打席目に代打を送られ途中交代
第1打席は空振り三振に倒れた大谷だったが、続く第2打席では左前打と今季21個目の盗塁を決めた。得点には結び付かなかったが、好機を演出した。第3打席は四球を選んで出塁。しかし、8点を追う7回無死一塁の4打席目に代打を送られて途中交代した。
この日は大量リードを許す展開となったため、大谷を含めてフレディ・フリーマン内野手、テオスカー・ヘルナンデス外野手ら主力が次々ベンチに下がり、休養することになった。
ドジャースファンにとって見所の少ない試合となった中で、注目を集めたのがヘルナンデスの登板。1-9で迎えた7回、3番手マイケル・ピーターソン投手がブランドン・マーシュ外野手にソロを浴びて、ついに2ケタ10失点。さらに後続にも二塁打と死球を与えて2死一、二塁のピンチを招くと、ここでデーブ・ロバーツ監督は投手交代を決断。途中から遊撃を守っていたヘルナンデスがマウンドへ向かった。
対峙するのは、今季17本塁打のカイル・シュワーバー外野手。すると1-0からの2球目、スライダーでタイミングを崩し、投飛に打ち取った。打球を自ら捕球したヘルナンデスは、シュワーバーと顔を見合わせて、ニッコリ。満面の笑みを浮かべて、ベンチに戻った。
■ド軍専門メディア「キケに感謝しなきゃ」
ドジャース専門メディア『ドジャース・ネーション』も公式X(旧ツイッター)を更新し、「今日、キケ・ヘルナンデスが本当にドジャースのために登板し、7回最後のアウトを取った」と記し、「今日はロサンゼルスにとってあまり笑顔になれることはなかったけど、これには感謝しなきゃいけないね」と笑顔の絵文字を添えて投稿した。
これでお役御免と思われたが、ヘルナンデスはイニングをまたいで8回も続投し、3者凡退に封じる快投。同メディアも「8回のキケ・ヘルナンデス、3者凡退で退けた」と伝えた。さらに9回には打者として2死三塁から四球を選んで出塁。まさに“リアル二刀流”として活躍した。
ナ・リーグ東地区首位と同西地区首位が激突する好カードだったが、まさかの一方的な展開。ドジャースは先発ボビー・ミラー投手が4回9失点と大乱調で2連敗となった。
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— SportsNet LA (@SportsNetLA) July 10, 2024