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MLB公式サイトは6月27日(日本時間6月28日)、最新の「打者パワーランキング」を発表した。総合的な打者の指数をもとに判断されるこのランキングを確認することで、“現在誰が最も危険な打者なのか”を知ることができる。さっそく、最新のランキングTOP10を紹介する。
※打撃成績は28日(日本時間29日)時点での数字をもとに紹介
◆大谷翔平、3戦連発など“5冠”の活躍でチーム・オブ・ザ・マンスへ選出 6月月間MVP獲得なるか
■両リーグの“三冠王候補”がワンツーフィニッシュ
1位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
今季メジャー最速で30号に到達し、異次元の活躍をみせているジャッジがランキングトップに輝いた。開幕当初の不調が嘘のように本塁打を量産。あらゆる打者指標がナンバーワンと、名実ともに“現役最強打者”だといえる文句のない成績を残しており、オールスターのファン投票でも342万票と両リーグ合わせて最多の得票となった。
大谷翔平とともに、三冠王を獲得するのかどうか、また自身2度目となるシーズン60本塁打到達となるのかにも注目が集まる。
打率:.310安打:91打点:79本塁打:300PS:1.131
2位:大谷翔平(ドジャース)
“6月男”として圧倒的な成績を残し、今季2度目の週間MVPにも輝いた大谷翔平が2位にランクイン。6月29日時点でナ・リーグ打率、本塁打の二冠となっている他、打点でもトップのオズナと6差と三冠王も完全に視野に入っている。ベッツ離脱後、一番打者としての起用が続き打点の向上が見込めないと思われていたが、2試合連続先頭打者ホームランや10試合連続打点を記録するなど“無双モード”となった大谷には打順も関係なし。打者専念の年にどれだけ数字を残せるのか、期待が高まる。
打率:.322安打:101打点:61本塁打:250PS:1.043
3位:ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)
2022年にメジャーデビューした23歳のニュースター、ヘンダーソンが脅威の活躍を見せている。開幕80試合における、遊撃手の最多本塁打で歴代トップタイとなる26本を放っているほか、どれだけチームの勝利数に貢献したかを図る数値「WAR」でも5.8と両リーグあわせて1位となっている。同じア・リーグで打撃成績を独走しているジャッジにどれだけ迫れるのか、今後も大きく注目したい若手の1人だ。
打率:.290安打:92打点:58本塁打:260PS:1.000
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オリオールズのガナー・ヘンダーソン(C)ロイター/USA TODAY Sports
■ソトは加入1年目から唯一無二の存在感発揮
4位:フアン・ソト(ヤンキース)
加入1年目となる今季は、ジャッジの前を打つアベレージヒッターとして期待通りの活躍をみせているソト。本塁打数はリーグ5位、打点3位、打率6位と主要打撃部門では軒並み上位にランクインしていることからも勝利への貢献度も非常に高い。特筆すべきはリーグ最多の四球69と出塁率.434という選球眼の良さ。本塁打を量産しているジャッジの前に確実に出塁することで、しっかりとチャンスメイクでいていることがわかる。
打率:.302安打:88打点:60本塁打:200PS:1.005
5位:ブライス・ハーパー(フィリーズ)
ナ・リーグ最高勝率を誇る、フィリーズを引っ張るハーパーが5位にランクイン。今季は3番としてコンスタントな活躍をみせており、直近6試合でも本塁打3本と好調ぶりは未だ衰えそうになく、オールスターのファン投票でもナ・リーグ最多得票だった。大谷翔平との賞レースの行方も注目されていたものの、6月28日(日本時間6月29日)タイガース戦で左太もも裏を痛め途中交代。そのまま負傷者リスト入りしてしまったため欠場が続く見込みのため、今後のランキングでは大きく順位を落とすだろう。
打率:.303安打:87打点:58本塁打:200PS:.981
6位以下のランキング
6位:スティーブン・クワン(ガーディアンズ)7位:マルセル・オズナ(ブレーブス)8位:ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)9位:ヨルダン・アルバレス(アストロズ)10位:ロイス・ルイス(ツインズ)
ジャッジ、大谷の両リーグ三冠王候補が上位となった今回のパワーランキング。5位のハーパーが負傷者リスト入りしたことから、次回以降のランキングでも大きな変動がありそうなため引き続き注目していきたい。
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