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ここまで「13盗塁で成功率100%」を記録している大谷翔平投手(ドジャース)。その走塁について、インタビューに応じたディノ・エベル三塁コーチが「進化している」と称賛。走塁面でもチームに貢献しようとする姿がうかがえるとした。
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■エンゼルスとの違い「打席と走塁に集中」
チームトップの13盗塁をマークしている大谷。ここまで1回も刺されず、成功率は100%を誇っている。
エンゼルスでも共闘したエベル三塁コーチが、このほどドジャース専門メディア『ドジャース・ネーション』のインタビューに応じ、大谷の走塁について言及した。
同コーチは「彼はすごく進化している。(今季はDH専念なので)打席と走塁に集中している」と話し、エンゼルス時代との違いを強調。その上で「彼はオープンマインドでドジャースに加わった。まず、我々がここで何をしているのかを学び、それを吸収した」と話し、最初から“ドジャース流”を取り入れることに前向きだったと明かした。
さらに「彼はフィールドに立つ時、最高の選手でいたいと思っている。打撃でチームを助けることもあれば、盗塁から得点を挙げて貢献することもある。勝利のために、できる限りのことは何でもする。それがショウヘイ・オオタニという男の本質であり、だから走者としても向上すべく毎日努力しているんだ」と説明した。
■ロバーツ監督の成功率97.1%を超えられるか
インタビューを行った『ドジャース・ネーション』は「オオタニは今シーズン、盗塁後に5回得点しており、一塁に出るたびに相手の脅威となっている。彼は一塁までの距離である90フィート(約27.4メートル)のうち、45フィート(約13.7メートル)までのスプリントスピードでメジャートップ10に入る」と紹介し、スタートからの加速力を称えた。
ドジャースにおける日本出身選手の年間盗塁成功率は、ロバーツ監督が2004年に達成した97.1%(34回試みて33回成功)が最高記録。大谷はここまで成功率100%。先日は日本出身選手による球団最多本塁打記録で、ロバーツ監督の7本を破ったばかりだが、今度は盗塁でも指揮官が樹立した数字を超える可能性がある。
史上6人目となる「40本塁打-40盗塁」を視界に捉えている大谷。16日(同17日)のレッズ戦では左太もも裏にけん制球が直撃し、打撲。その症状はまだ残っており、盗塁数にも影響を及ぼす可能性はあるが、完治後からでも十分に巻き返せそうだ。
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