【MLB】昨季王者をねじ伏せた山本由伸に称賛の声　ド軍ロバーツ監督「最上級の選手になれる」　敵将も「みんな驚かされた」

ドジャースの山本由伸投手が28日（日本時間29日）、米アリゾナ州サプライズで行われたレンジャーズとのオープン戦で先発登板した。2回19球、打者6人に対して1安打無失点3奪三振という好投を見せ、鮮烈デビューを飾った。MLB公式サイトをはじめ米複数メディアが伝えている。

■指揮官「非常に効率的、これ以上ない出来」

オープン戦初登板の相手はレンジャーズ。山本は昨季のワールドシリーズ覇者に対して、堂々たる投球を披露した。

1回のマウンドに立つと、まずはメジャー屈指の好打者マーカス・セミエン内野手を96マイル（約155キロ）のストレートで空振り三振。続くエバン・カーター外野手には中前打を許したが、3番ワイアット・ラングフォード外野手を三ゴロ併殺に打ち取り、切り抜けた。

2回は4番ナサニエル・ロウ内野手をスプリットで空振り三振に仕留めると、5番ジョナ・ハイム捕手を左飛、6番レオディ・タベラス外野手を再びスプリットで空振り三振に切って取った。

この日は、ここでお役御免。2回19球で降板し、打者6人を1安打無失点3奪三振に抑えた。

上々のデビューを飾った日本のエースに対して、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「これ以上ない出来だった。ヨシノブはすべての持ち球を使った。ストライクゾーンに投げ込み、多くの空振りを奪った。（球数をかけることなく打ち取り）非常に効率的だった」と話し、19球中16球がストライクという制球力を絶賛した。

さらに「私たちにとっては、オオタニが火曜日にデビューして、ヨシノブが今日デビューするというエキサイティングな時期となっている」と笑顔。「ヨシノブは最上級の選手になれる才能を持っている。我々球団としては、彼が私たちのために何を見せてくれるのか、本当に楽しみにしている」と話した。

この試合、当初から大谷翔平投手の出場は予定になかったが、山本の応援に駆け付け、ベンチから声援を送った。この行動について同監督は「何て素晴らしいチームメートだ。オオタニは球場に来る必要はなかったが、彼はここに来てヨシノブをサポートしたかったんだ」と話し、目を細めた。

対戦したレンジャーズのブルース・ボウチー監督も「明らかに素晴らしい投球だった。だからドジャースは彼と契約したんだ。我々がヤマモトのボールを見るのは今回が初めてだったが、打者はみんな彼の投球に驚かされたと思う」と脱帽していた。

衝撃デビューを飾った山本。3月20日から韓国で始まる開幕シリーズへ向けて、仕上がりは上々のようだ。

文●SPREAD編集部

3 Ks for Yoshinobu in his spring debut! pic.twitter.com/yk56b8yZTT
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) February 28, 2024